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100万円超え「Mac Pro」はM2 Ultra搭載で大型筐体、ただし〝メモリ増設は不可能〟な悩ましい理由

まもなく登場するとウワサされている「Mac Pro」について、経済紙記者のマーク・ガーマン氏が予測しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:MacRumors ,MacWorlds ,LeaksApplePro(HowToiSolve) ,iFixit

新型Mac Proはデザイン継続もメモリ増設は不可能に


テック系メディア「MacRumors」が共有したガーマン氏の最新レポートによると、AppleがAppleシリコンへの移行を行う次世代「Mac Pro」は、2019年に登場した現行のMac Proと同じデザインを採用するとのこと。

現行のMac Proは、ステンレス製フレームとアルミニウムの筐体でできており、サイズも高さ約53cmと大きめです。その分、Mac Proには他のモデルにはないカスタマイズ性があり、メモリ(RAM)やストレージ容量などをユーザーの手でアップグレードできることが特徴でした。

しかし今回のAppleシリコン搭載モデルでは、メモリ(RAM)の増設は不可能になるとのこと。Appleシリコンはメモリがチップに直接搭載されており、これはMac Proでも例外ではないようです。ただし「MacRumors」は、「それでも2つのSSDストレージスロットと、グラフィックス、メディア、ネットワークカード用を搭載するスペースはあるはずだ」と指摘しています。

現行Mac Proのメモリスロット(iFixit)

カスタマイズ性を重視しての大型筐体なのにも関わらず、肝心のメモリ増設ができないというのはやや残念。Appleシリコンがメモリ内蔵により高速化や省電力化の恩恵を受けているのも事実ですが、拡張性が犠牲になってしまうのは悩ましいところです。

またガーマン氏は以前、「Appleの現在の価格体系に基づけば、Mac ProのM2 Extremeバージョンは、おそらく少なくとも1万ドル以上かかるだろう」と予測しており、開発コスト、エンジニアリングリソース、生産帯域幅に見合わない非常にニッチな製品になる可能性があると指摘していました。

ただしガーマン氏は最新のリークで、このM2 Extremeチップ搭載Mac Proの計画が、そのコストの高さとニッチさを考慮して「キャンセルされた」と述べています。そのため今回のモデルでは、前モデルのMac Proにあったような超高級オプションは追加されないかもしれません。

とはいえ、このモデルの下位にあたるであろう「Mac Studio」のM1 Ultra搭載モデルが最小構成で3,999ドル(日本では558,800円)、そして最高構成で7,999ドル(1,118,800円)であることを考えると、Mac Proが100万円を超える価格になる可能性は十分にありそうです。

リーカーのLeaksApplePro氏によるリークでは、この「Mac Pro」は3月のイベントで発表されるとのこと。その他、MacBook Proなど合計5台のMacが発表されるとリークしています。

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