【サッカー】ビッグクラブの来日ラッシュ!! 各国王者が日本遠征を選ぶワケ

今夏日本では、ヨーロッパを中心とした各国強豪クラブ同士の試合が国内で見られると、大きな盛り上がりを見せています！　サッカーファンにとっては嬉しい「ジャパンツアー」ですが、なぜ世界の強豪クラブは日本でオフシーズンを過ごすのでしょうか？　そこには、今季のスケジュールや各クラブの狙いが関係しているようです。ヨーロッパのクラブがオフシーズンに海外遠征を行う理由なども合わせてご紹介します！

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今夏来日したビッグクラブ

一度にこれだけのビッグクラブが日本に集結することはめったになく、各クラブの日本行きが決まる度にサッカーファンの間では大きな話題となっていました！　私も今夏のジャパンツアーに参加するチームが決まる度に、会場や対戦チーム、放送予定などを逐一チェックしていた一人です。まずは今夏来日したビッグクラブ7チームをご紹介します！

プレミア王者、リーグ・アン王者

1チーム目は2022-23シーズンプレミアリーグ、そしてUEFAチャンピオンズリーグ王者、マンチェスター・シティFC。ハーランド選手やデ・ブライネ選手など、世界的トッププレーヤーが数多く在籍するイングランドを代表するビッグクラブです！

2チーム目は2022-23シーズンリーグ・アン王者、パリ・サンジェルマンFC。昨年の夏にもジャパンツアーを行ったフランスリーグの強豪で、ネイマール選手やエムバペ選手の所属する世界的ビッグクラブです！

ブンデス王者、チャンピオンズリーグ準優勝者

3チーム目は2022-23シーズンブンデスリーガ王者、FCバイエルン・ミュンヘン。ブンデスリーガ33回の優勝を誇るドイツの名門クラブです！　昨年のワールドカップで日本と対戦したドイツ代表選手も数多く在籍。国内では敵なしのビッグクラブです！

4チーム目は2022-23シーズンUEFAチャンピオンズリーグ準優勝者、セリエAのインテル。2022-23シーズンは、チャンピオンズリーグ決勝で惜しくもマンチェスター・シティFCに敗れ優勝とはなりませんでしたが、国内カップ戦のコッパ・イタリアを制した、イタリアセリエA屈指のビッグクラブです！

スコットランド王者、C・ロナウド所属クラブ

5チーム目は2022-23シーズンスコティッシュ・プレミアリーグ王者、セルティックFCです。過去53回のリーグ優勝を誇るスコットランドの絶対王者！　日本代表の古橋選手や旗手選手、前田選手の所属する、日本とも馴染みの深いクラブです！

6チーム目はあのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド選手の所属する、サウジアラビアリーグの強豪アル・ナスルFC。近年、その資金力で世界的スーパースターたちの獲得に力を入れている金満クラブです！

ラ・リーガ王者

そして7チーム目は2022-23シーズンラ・リーガ王者、FCバルセロナです。FCバルセロナに関しては今回のジャパンツアーとは少し時期がずれますが、今夏に日本を訪れたビッグクラブということで紹介させていただきました。

元ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手の退団に合わせ、親善試合を行うために6月に来日。今夏のビッグクラブによるジャパンツアーの口火を切った形になりました！

日本にビッグクラブが集まったワケとは？

昨年の夏はパリ・サンジェルマンFCが来日するということで大きな話題となりましたが、なぜ今夏はこんなにも多くのビッグクラブが日本に集結したのでしょうか？　その理由を現日本プロサッカーリーグ理事長の野々村芳和チェアマンは次のように話しています。「今年はスケジュール的に余裕があり、夏に2週間ぐらい休みがある」「海外も含め、そこを狙って来日し試合日程を組みやすかった」。

そして今夏来日したチームについて「マンチェスター・シティFCはJリーグが招待した」と話していますが、それ以外のチームは「Jリーグではないいろいろな人達が日本で興行を行おうと動いた結果集まった」と話しています。

オフシーズンに海外へ遠征し地元クラブなどと試合を行う興行は、コンディション調整と資金調達という役割を持った、ビッグクラブにとっては欠かすことのできない大切な夏のイベントです。今夏日本にこれだけのビッグクラブが集まれたのは、スケジュールにそれだけの余裕があったからということですね！

この来日ラッシュには懸念点も？

野々村チェアマンはこの来日ラッシュには懸念点もあると考えているようです。その一つが、ビッグクラブが多すぎて話題が分散されてしまうということ。そしてもう一つは、来夏も同じように多数のビッグクラブを招待できるとは限らないということのようです。

野々村チェアマンの言うように「今年は偶然スケジュールに余裕があった」ということなのであれば、毎年同じように日程を組めるとは限りません。そうなれば夏をオフシーズンとしているヨーロッパのクラブは、来日するタイミングを日本に合わせるしかありませんよね。今夏の来日ラッシュを毎年期待されてしまうのは、野々村チェアマンの立場からすると少し心苦しい面もあるのかもしれませんね。