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Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」が2月25日に正式リリースされることが発表されました。
PCゲーム界の最大手であるValveが、携帯ゲーム市場に手を出したというのはかなり大きな出来事です。同機はその外観と特徴から、ニンテンドーの携帯ゲーム機「Switch」とよく比較されています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Steam Deck ,Wccftech ,@Nintendeal ,Wikipedia ,Dotesesports ,iPrice
「Steam Deck」対「ニンテンドーSwitch」その共通点と違いは?
Steam Deckには中央にディスプレイ、左右にコントローラーというオーソドックスな形状ですが、そのサイズ感はSwitchに似ています。
公式サイトによれば、Steam Deckのディスプレイサイズは7インチ。これは有機EL版Switchと同じサイズです。なお、どちらも画面はタッチ操作に対応しており、ドッグでの外部ディスプレイ、有線ネットワーク、USB周辺機器、電源への接続に対応していることも共通しています。
Switchのようにコントローラーを取り外すことはできませんが、操作可能なボタンの数はSteam Deckが上回ります。Steam Deckの背面にはR4、R5及びL4、L5ボタンがあり、PC向けソフトの複雑な操作にも対応できるようになっています。
◇ Steam DeckはAMDの最新グラフィックス・アーキテクチャ「RDNA 2」を採用
処理性能に関しては、Steam DeckはAMDと協力して開発したZen2ベースの4コア/8スレッドCPUと、最新のRDNA2 GPUからなる独自プロセッサを搭載。対してSwitchはTegra X1ベースのプロセッサを搭載していますが、発表された2017年以降更新していないため、単純な処理性能ではSteam Deckが上回るはずです。
ただし、最適化などの面を考えると、実際のゲームプレイ体験でどちらが優れているかは分かりません。Steam公式サイトでは、AMD製の独自プロセッサについて「最新のAAAタイトルの実行にも十分なパワーを発揮する」とされています。
◇ Steam DeckとSwitchを比較評価も
テック系メディア「Wccftech」によれば、以前に匿名の開発者が、Steam DeckがSwitchと比較してどのように感じられるかについてコメントしています。
(Steam Deckは)長時間プレイしても快適で、ボタンの配置も良いですね。また、Switchよりも幅が広いことで、重量配分やバランス感覚が向上しています。
Twitter上では、様々なデバイスがニンテンドーの携帯ゲーム機の「キラーになる」といわれてきたことを揶揄し、「Steam DeckがNintendo Switchのキラーになりますか?」と問う投稿が話題となっています。
discuss again.
is Steam Deck a Nintendo Switch killer? pic.twitter.com/9RZqzfCWX9
— Nintendeal (@Nintendeal) January 26, 2022
リプライ欄では、「マリオとゼルダをプレイできないなら、Switchキラーにはならない」というコメントも。ニンテンドーの成功には独自タイトルの豊富なラインナップが関係しているのは確かで、これはSteam Deckとは違う強みといえるでしょう。
◇ アジア地域での注目度も高いSteam Deck
Steam Deckは注目度も兼ね備えています。調査会社の「iPrice Group」によれば、ValveのSteam Deckと有機EL版Switchは同時期に発表されましたが、日本を含むアジアではSteam Deckが3倍以上の注目を集めていたとのこと。
価格面では、Steam Deckの64GB版は399ドル(約4.6万円)からと、当初の価格はSwitchよりも高い設定となっています。実際にSteam Deckがどこまで普及するかは時間が経つまで分かりませんが、将来的にニンテンドーSwitchの強敵となる要素を兼ね揃えていることは確かなようです。
Steam Deckは当初、米国を含む一部地域で発売が開始されます。なお、日本での発売時期は今のところ未定です。
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