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iPhoneを「最強のAIスマホ」にするAppleの〝お家芸〟

Appleは2024年の「iPhone 16」シリーズでAI機能を大幅に強化するとみられていますが、その傾向を裏付ける新たな証拠が登場しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source

「iPhone 16」は〝マイク〟が大幅強化とのリーク


著名アナリストのミンチー・クオ氏の最新レポートによると、Appleが「iPhone 16」の全モデルで「マイクの仕様が大幅にアップグレードされる」とリークしています。


» AAC and Goertek are AI iPhones’ leading beneficiaries

My latest survey indicates that all iPhone 16 models will feature a significant upgrade in microphone specifications. In addition to better water resistance, the key specification upgrade is a better signal-to-noise ratio (SNR) to improve the Siri experience significantly.


— 引用:medium.com/@mingchikuo

訳:私の最新の調査によると、iPhone 16の全モデルでマイクの仕様が大幅にアップグレードされるようです。防水性能の向上に加え、信号対雑音比(SNR)の向上は、Siri体験を向上させるための重要な仕様アップグレードだ。

同氏はこれについて、Appleが今年の第3四半期に、AIGCとLarge Language Models(LLM)を将来のデバイスに統合するためにSiriチームを再編成したことを指摘しています。つまりこのマイク強化は、AppleがAIで強化したSiriを「iPhone 16」のセールスポイントにしようとしている兆候のひとつかもしれないとのこと。

Appleは以前から、社内で「Apple GPT」と呼ばれているChatGPTのようなチャットボットに取り組んでいることが噂されており、今回のリークはそれをより裏付けるものです。

スマートフォンでは、AIのインタフェースとして音声入力は非常に重要です。OpenAIの会話AI「ChatGPT」でも、iPhone・Androidアプリには音声会話機能が登載されています。


一方、この変更はAppleにとってかなりのコスト増になるとも言及しています。「iPhone 16」のアップグレードされたマイクの平均販売価格(ASP)は、「iPhone 15」のものよりも100〜150%高くなるとのこと。

また、テックメディア「wccftech」は、「iPhone 16 Pro」に登載される見込みのA18 Proチップについて、オンデバイスのLLMをサポートする可能性があると指摘しています。


» iPhone 16 Models To Feature Upgraded Microphone Specifications, As Apple Reportedly Integrating AI Capabilities Into Siri For Next Year

It is likely that the iPhone 16 SoC, which could be named the A18 for the base versions and A18 Pro for the premium versions, could support on-device LLMs, similar to what the Snapdragon 8 Gen 3 supports at this time.


— 引用:wccftech

訳:iPhone 16のSoCは、ベースバージョンではA18、プレミアムバージョンではA18 Proと名付けられる可能性があり、現時点でSnapdragon 8 Gen 3がサポートしているものと同様に、オンデバイスLLMをサポートする可能性がある。

Siriだけではなくマイクを強化するというのは、ハードウェアとソフトウェアの統合を重視するAppleらしい策略です。また、優れたチップとマイクを登載した「iPhone 16」は、「ChatGPT」のようなサードパーティ製のAIアプリにも恩恵をもたらす可能性があります。Appleが開発している生成AIの完成度はまだ未知数ですが、一方でこの強化は「AIを動かすスマホ」としてのiPhoneの新たな地位を確立するかもしれません。

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