iPhoneとAndroidのバッテリーを比べると、基本的にはiPhoneの方が小さめです。
しかしiPhoneのバッテリーは、Androidよりも長持ちします。iPhoneのバッテリー持ちの秘密について、海外YouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Apple Explained,wikipedia
iPhoneのバッテリー容量は「他社Android」と比べてどれくらい少ないのか?
サムスンの「Galaxy S22 Plus」は、4,500mAhのバッテリーを搭載しています。一方、「iPhone 13 Pro Max」は、4,3500mAhのバッテリーしか搭載していません。
「iPhone 13 Pro」に至っては、「Galaxy S22 Plus」に比べてバッテリー容量はなんと32%も少なくなっています。
多くの人は「なぜAppleはより大きなバッテリーをiPhoneに搭載しないのか」と不思議に思うでしょう。その答えは、電力の効率と関係があります。
一般的なユーザーは、バッテリーの大小を気にしていません。重要なことは、充電がどれだけ保つかということです。
バッテリーが大きければ大きいほど、バッテリー駆動時間が長くなると思われがちですが、必ずしもそうとは限らないのです。
海外YouTuberの「Jojol」が、「iPhone 13 Pro Max」と「Galaxy S22 Plus」そして「iPhone 13 Pro Max」よりも大きい5,000mAhのバッテリーを搭載した「Galaxy S22 Ultra」などのバッテリー駆動時間を調べました。
その結果、「iPhone 13 Pro Max」のバッテリーが最も長持ちすることが分かりました。他のAndroidデバイスのバッテリー残量が0%になった時、iPhoneにはまだ23%もバッテリーが残っていたのです。
小さなバッテリーを搭載しているiPhoneは、なぜ長時間利用できるのでしょうか。その理由が、電力効率です。
Appleは、iPhoneのハードウェア、OS、アプリケーションのすべてで電力効率を最適化するように設計しています。そのため、アプリを切り替えても、インターネットを閲覧しても、ゲームをプレイしても、Androidほどにはバッテリーを消費しないのです。
一方、GoogleのAndroid端末は何百種類もあるため、OSを最適化させることができません。さらに、メーカーは自社のスマートフォンに自由にソフトウェア機能を追加することができます。これを業界では「ブロートウェア(Bloatware)」と呼びます。
この余計なソフトウェアは、ユーザーが気付かないうちにバックグラウンドで電力を消費しています。
Androidの余分なソフトウェアは、最適化されていないOSと相まって、電力効率を悪くしています。Androidにとっては、大きなバッテリーは必要不可欠なものなのです。
また、スマホメーカーは大きなバッテリーを搭載したがっていません。なぜなら、大きなバッテリーを搭載すると、スマホが重くなり、内部の貴重なスペースを占有し、充電に時間がかかり、さらには危険な事故に繋がる可能性があるからです。
「Apple Explained」が例として挙げているのが「Galaxy Note 7」です。このモデルは7.9mmの筐体の中に市場最大級のバッテリーが搭載されていました。しかし、過熱の問題が発生し、バッテリーパックが膨張し、爆発するという事故が発生したのです。
そこでAppleは、電力効率、バッテリーサイズ、バッテリー駆動時間の間でバランスを取るようにしました。Appleは、ユーザーに最も便利で安全な体験を提供するため、バッテリー容量を大きくしすぎないのです。
とはいえ、もちろんAndroidも機種によってはiPhoneよりもバッテリー持ちが長い場合もあります。しかしその場合、大抵はバッテリーサイズがiPhoneよりも大きく、その分本体重量がかなり重くなっている場合が多いです。
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