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iPhoneの〝ガッカリ感しかない〟生産計画がリーク

今後4年間でiPhoneシリーズのディスプレイがどう進化するのかについて、ディスプレイ業界に詳しいアナリストのロス・ヤング氏がロードマップを公開しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:DSCC ,MacRumors(1) ,(2) ,9to5Mac

Pro Motion技術が無印iPhoneに搭載されるのは2025年


ヤング氏によると、Appleは最大120HzのProMotionディスプレイを、2年以内にiPhoneの標準モデルにも拡大するようです。2021年にiPhone 13 Proモデルで初めて導入されたProMotionは、今のところ上位機種に限定されたままとなっています。

今回ヤング氏は、将来のiPhoneに搭載される様々なディスプレイ関連技術を取り上げたロードマップを公開しました。特に注目すべきは、低消費電力のLTPOディスプレイ技術が、2025年にiPhoneの標準モデルにも採用されることです。


ヤング氏は、このアップデートにより、これらのデバイスでProMotionが実現し、120Hzのリフレッシュレートによって滑らかなスクロールやコンテンツの体験が可能になると考えています。

また、ProMotionは、より電力効率の良く高リフレッシュレートを実現します。リフレッシュレートは高いほど消費電力が多くなりますが、Pro Motionは可変式です。例えば「iPhone 13 Pro」は10Hzまで、「iPhone 14 Pro」モデルは1Hzまで下げることが可能です。

この機能により「iPhone 14 Pro」では、端末がロックされている状態でも、ロック画面の時計、ウィジェット、通知、壁紙などを表示することができる常時接続ディスプレイが実現しました。

ロードマップからすると、いわゆる「iPhone 17」でProMotionが搭載される可能性が高く、常時点灯ディスプレイも搭載される可能性があるようです。Appleは有機ELなど、Pro限定の新技術をしばらくしてから標準モデルに拡大する傾向があります。また、Dynamic Islandについては、今年の「iPhone 15」全4機種に搭載されると予想されています。

さらに、ヤング氏のロードマップには、AppleがアンダーパネルのFace IDとカメラ技術を採用するスケジュールも記されています。これによると「iPhone 17 Pro」は、アンダーパネルのFace ID技術を採用する最初のiPhoneになると予想されています。ただし、前面カメラ用の円形の切り欠きは残ります。


カメラが埋め込みになるのは2027年のProモデルで、カメラがディスプレイの下に移動し、真の「オールスクリーン」が登場すると予想されています。

Apple専門の米メディア「MacRumors」は今回の予測について、ヤング氏が2022年5月に公開した最初のロードマップで、「iPhone 16 Proモデルがパネルの下にFace IDテクノロジーを搭載する最初のモデルになる」と予測していたのとは異なるものだと指摘しています。

ヤング氏の以前の報告によれば、この1年の遅れについては「センサーの問題 」によるものとのこと。その結果、現在ダイナミックアイランドを構成する2つのディスプレイの切り欠きは、3世代続く「Pro」iPhoneの世代まで変わることなく存続することになるようです。

しかしAppleファンとしては、この遅々としたロードマップには「がっかり」感が否めません。Androidスマートフォンでは、10万円を超えるモデルはほとんどの機種で120Hz画面を搭載しています。リークによれば、Googleの廉価モデル「Pixel 7a」でさえ、90Hzのディスプレイを搭載するとの噂です。

ですが、Appleは高リフレッシュレートをProモデルに限定しており、通常モデルは12万円を超えるにも関わらず60Hzのまま。もちろんリフレッシュレートだけでディスプレイの良し悪しが決まるわけではないものの、Appleが無印iPhoneでかなり妥協しているのは、近年のモデルからも透けてみえることです。

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