米スタートアップ企業Bigscreen VR社が、VRヘッドセット「Bigscreen Beyond」を発表しました。同社によれば、このヘッドセットは「世界最小」とのこと。
*Category:テクノロジー Technology *Source:The Verge, Bigscreen, Bigscreen(YouTube)
世界最小のVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」
「Beyond」は、Bigscreen VR社初のバーチャルリアリティ・ヘッドセットです。
サイズは横幅143.1mm、縦幅は52.4mmとコンパクトで、重量はわずか127g。
その大きさにもかかわらず、「Beyond」は5120×2560px(5K)の高解像度な有機ELディスプレイを搭載。最大90Hzのリフレッシュレートに対応するなど、スペックに妥協はありません。
薄型レンズを重ねたパンケーキレンズを搭載することで、他のデバイスと比較して、ヘッドセットの薄型軽量化と「光学的透明度の大幅な改善」を実現しています。
「Beyond」はSteamVRやコントローラー、アクセサリーと互換性があり、SteamVRトラッキングを内蔵し、90度の視野を備えています。Steam上のVRゲームは完全にサポートしており、Bigscreen独自のアプリを含め、VRで映画を見たり、ゲームをしたり、遊んだりすることが可能です。
「Beyond」の特徴は小型なだけではありません。Bigscreenでは顔の画像をスキャンしてBigscreenのアプリにアップロードすることで、フェイスクッションをカスタマイズすることができます。ただしこれはiPhone XR以降を持っているユーザーのみ可能。デバイスのTrueDepthセンサーを使用して「顔の詳細なサブミリメートル精度の3Dメッシュ」を作成するとのことです。
フェイスクッションの接着はマグネット式のため、交換も可能です。
その他、ステレオマイクや近接センサー、USB-Cポートを搭載。価格は999ドル(約13万円)となっており、米国で今年の第3四半期に出荷開始予定とされています。なお、現時点で日本などへの発売予定はないようです。
ヘッドセット型デバイスに関しては、Appleも開発中との噂です。Appleは「iPhoneの代わり」としてのヘッドセット型デバイスを目指しているとされており、「Beyond」はその理想形ともいえる性能とサイズ感を実現しています。有線式である点は惜しいものの、このヘッドセットの登場により、他社デバイスの小型化競争には期待できそうです。
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