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Ankerのワイヤレスイヤホン『Soundcore Liberty 3 Pro』レビュー。音質比較、ノイズキャンセリングやマルチペアリングなどをチェック!

Anker史上最高級の完全ワイヤレスイヤホン『Soundcore Liberty 3 Pro』。リーズナブルさが売りだったこれまでのAnkerイヤホンとは違い、高級イヤホンに一歩足を踏み入れた19,800円という価格設定となっています。


結論から言うと、このイヤホンは「買って損なし」です。今回はAnker Japanから提供いただいたため、実際に一週間ほど試しましたので、結果をレポートでお伝えします。


*Category:テクノロジー technology

Ankerのワイヤレスイヤホン、Soundcore Liberty 3 Proをレビュー

» 『Soundcore Liberty 3 Pro』ケースの外観・質感・付属品

ケースはオーソドックスな楕円形。銀のロゴはAnkerのSoundcoreブランドの象徴です。ケースとフタの境界線は銀色のラインで縁取られており、これまでのAnkerイヤホンにはないような高級感を醸し出しています。


Ankerハイエンドイヤホンではおなじみのスライド式のフタ。高級感がありながら、ケースは軽くコンパクトです。イヤホンとケース込みの重量は他のAnkerイヤホンと比べても軽い59g(公称値)となっています。


参考までに、軽さを売りにした同社の『Soundcore Liberty Air 2 Pro』の重さはケース込みで62g。ささいな違いですが、ケースをポケットに入れても違和感が少ないのはグッドポイントでした。

イヤホンとケースの他、4種のイヤーピース(写真では1セット本体に使用)と4種のイヤーパッド(デフォルトで付属するものを含む)、USB-Cケーブルが付属しています。なお、ケースはワイヤレス充電にも対応しています。


» 『Soundcore Liberty 3 Pro』イヤホンのデザイン・装着感


『Soundcore Liberty 3 Pro』のイヤホン本体はいわゆるマメ型です。これまでとは違い、外側はクリアな素材(恐らくプラスチック)で覆われています。若干指紋がつくのは難点ですが、滑らかな表面のおかげでタッチ操作の反応がやや良くなっている感じがします。


装着感は個人差がある部分ですが、筆者の場合はかなりしっかりフィットしました。マメ型は落ちやすいという難点がありますが、『Soundcore Liberty 3 Pro』では全くそういった感じがありません。イヤーパッドも4種類とかなり充実しているので、間違いなくちょうどいいサイズが見つかるはずです。


派手ではありませんが、反射のあるタッチ面と銀のリングが主張するデザインのおかげで、“音楽好き”感が出るのもポイントです。


» 『Soundcore Liberty 3 Pro』の音質を『Soundcore Liberty 2 Pro』『Soundcore Liberty Air 2 Pro』と比較

筆者は普段からAnkerを含む複数のヘッドホン・イヤホンを愛用しています。今回はその中から同Ankerの前モデル『Soundcore Liberty 2 Pro(写真右)』と『Soundcore Liberty Air 2 Pro(左)』をピックアップして『Soundcore Liberty 3 Pro(中央)』の音質と比較しました。


今回参考にした曲は、Jポップ「だから僕は音楽をやめた(ヨルシカ)」、洋ロック「Black in Black(ACDC)」、EDM「Funny(Zedd)」です。再生はYouTube Musicの最高音質でテストしています。

結論として、総合的に最も音が良かったのはやはり『Soundcore Liberty 3 Pro』。明らかにワンランク上のサウンドとなっていました。「だから僕は音楽をやめた」では、迫力のあるバスドラムが響きつつ、ハイハットやギター、ピアノ、ベースがしっかり分離され、ボーカルのsuis氏が息を吸う音まではっきり聞こえてきます。


全体的に光っていたのが、高音域の細かい表現。ハイレゾ対応しているだけあって表現できる音域が広いです。さらにLiberty 2 Pro譲りの驚異的な空間表現力もあり、音が重ならずに四方から聞こえます。

ちなみに、『Soundcore Liberty Air 2 Pro』も音質は良いものの、他2つと比較すると、どうしても「音が軽い」という印象。イコライザーなしで最も低音が強かったのは『Soundcore Liberty 2 Pro』ですが、そのせいでややバランスが崩れていました。

『Soundcore Liberty 3 Pro』も例に違わず“ドンシャリ系”イヤホンですが、とにかくポテンシャルが高いです。低音を最高に感じたい方は、『Soundcore Liberty 3 Pro』でもイコライザーをいじれば迫力の低音が楽しめますし、フラットな音を楽しみたい方は中音域をイコライザーで強化すると良さそうです。

気になる点としては、ちょっと高音が刺さりすぎるところ。筆者はこういうサウンドが好みですが、聞き疲れしやすい方はイコライザーで下げると良いバランスになるかもしれません。

» 『Soundcore Liberty 3 Pro』のノイズキャンセリング・マルチペアリング・イコライザー(専用アプリ)などをチェック


『Soundcore Liberty 3 Pro』は、環境に合わせて自動でノイズキャンセリングが切り替わる機能に対応しています。また、強度も変更可能なので、独特の圧迫感が苦手な方は弱めに変更することもできます。

ノイズキャンセリングの効きですが、普段からノイズキャンセリング対応イヤホンを使っているため、正直なところ感動はありませんでした。ただ、車通りの多い道で、音量をほぼ最低にしても音楽を細部まで楽しめたので、Ankerのノイズキャンセリングが強力であることは間違いありません。

そして『Soundcore Liberty 3 Pro』で対応したマルチペアリング機能ですが、これはかなり便利。スマホとPCの接続をいちいち切り替える必要がないので、スマホで音楽を聞く→PCで動画を見るなどの切り替えがスムーズですし、蓋を開けたらどちらでもスグに使えるのは本当に楽。まさに、1台2役といった活躍ぶりです。

イコライザーは専用Soundcoreアプリから調整可能。おなじみHear IDもあります。新しく3Dオーディオなるものも追加されていましたが、こちらはちょっと微妙でした。アップデートでの改善に期待です。


» 『Soundcore Liberty 3 Pro』の総評

『Soundcore Liberty 3 Pro』は、間違いなく「買って損なし」なイヤホンです。Ankerにしては高いとはいえ、ここまで高機能&高音質かつ2万円以下で変える完全ワイヤレスイヤホンはそうそうありません。

特に今回感動したのが音質面。『AirPods Pro』はもちろん、大手オーディオメーカーと比較しても遜色ないように感じました。繰り返しですが、これが2万円以下は本当に安いです。

価格はAmazonで19,800円から。購入はこちら。

Soundcore Liberty 3 Pro


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