Valveは11月10日、新型ゲーム機「Steam Deck OLED」を発表しました。このモデルは前モデルからディスプレイなどが強化されたマイナーアップデート版で、11月17日に販売開始されます。
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「Steam Deck OLED」はバッテリー・チップも強化
「Steam Deck OLED」はその名の通り、初代「Steam Deck」のディスプレイが液晶から有機EL(OLED)に変更されたモデルです。外観では大きな変化はないものの、重要な部分にはいくつかの調整が施されています。
ディスプレイは、初代モデルの7インチからより大きな7.4インチサイズにアップグレードされ、リフレッシュレートは最大90Hzに向上しました。有機ELの採用により、コントラストや色精度の向上が期待できます。
登載されているチップについては、7nmプロセスから6nmプロセスのAPUに変更されています。通信面では、新たにWi-Fi 6Eにも対応。
バッテリー容量も強化。Valveによれば、ゲームプレイ時の駆動時間は初代モデルが2〜8時間だったのに対し、「Steam Deck OLED」では3〜12時間まで伸びたとのこと。
テックメディア「The Verge」は先行実機レビューにて、いくつかのゲームを実際にテストしています。同メディアによれば、重量級ゲームの「Control」を80fpsで2時間11分プレイできたとのこと。また「プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂」の場合、前モデルが「5時間程度」だったのに対し、新モデルは「8時間もつようだ」と指摘しています。
I also played over three hours of Nier: Automata over the course of two days without returning to a plug — two of those hours at 60fps. When the Deck said I only had 30 percent battery left and 37 more minutes to play, I simply dropped the frame rate to 45fps and, later, 30fps to nearly double that remaining playtime — getting another entire hour and 10 minutes before the Deck shut down.
— 引用:The Verge
訳:「NieR」も2日間で3時間以上プレイした。そのうちの2時間は60fpsでプレイした。バッテリーがあと30%しか残っておらず、プレイできるのはあと37分とDeckに表示されたとき、フレームレートを45fpsに落とし、その後30fpsに落とすだけで、残りのプレイ時間をほぼ2倍にすることができた。
通常版に続き有機ELバージョンを発表するという動きはニンテンドー「Switch」シリーズに似ていますが、「The Verge」は「Steam Deck OLED」について、より顕著にアップグレードされていることを指摘しました。
But don’t let the name fool you: unlike Nintendo’s Switch OLED, the new Steam Deck isn’t just a new screen and extra storage. It’s a new battery, new chip, new cooling, a new 90Hz refresh rate, and well over a dozen other substantive changes.
— 引用:The Verge
訳:しかし、その名前に惑わされてはいけない。ニンテンドーのSwitch OLEDとは異なり、新しいSteam Deckは単なる新しいスクリーンと追加ストレージではない。新しいバッテリー、新しいチップ、新しい冷却装置、新しい90Hzのリフレッシュレート、その他十数種類の実質的な変更が施されている。
ストレージ容量は最低512GBからで、価格は84,800円(税込み)から。画面にアンチグレア加工が施された1TBモデルもあり、こちらは99,800円(税込み)からとなっています。どちらの構成も、日本時間の11月17日に出荷が開始される予定です。
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