5月12日公開の映画『フリークスアウト』。いったいどんな映画なのか気になっている方もいるんじゃないでしょうか? 筆者はこの映画について最初はまったく知らなくて、タイトルがなぜか気になって調べました。なんだかワクワクするストーリーだったので、どんな映画なのかみなさんと共有したいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
- 1. フリークスアウトとは?
- 2. あらすじ
- 3. 登場キャラクター
- 4. 敵はナチス・ドイツ!?
- 5. タイトルにもなった聞きなれない英語『フリークスアウト』とはどんな意味?
- 6. すでに数々の賞を受賞!?
- 7. 見どころは?
- 8. 劇場で彼らの絆に触れよう!
フリークスアウトとは?
監督は『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のガブリエーレ・マイネッティ。2021年にイタリアで公開されたイタリアの歴史ファンタジードラマ映画。特殊能力を持った超人サーカス団VSナチス・ドイツの戦いを描いた異色アクション作品です。
あらすじ
ユダヤ人の団長イスラエルが率いるサーカス団「メッツァ・ピオッタ」には、光と電気を操る少女マティルデなど特殊な能力を持つ団員たちが属し、5人の団員が寄り添って暮らしていました。ある日、団長イスラエルが突然いなくなってしまいます。
困った団員たちは仕事を求めてナチス・ドイツの広告塔でもあるベルリン・サーカス団に入りましたが、実は団長のフランツは、ナチス・ドイツの戦略に利用できる異能力者を探していました。
登場キャラクター
超人サーカス団【メッツァ・ピオッタ】のメンバー
イスラエル:ジョルジョ・ティラバッシ
メッツァ・ピオッタの団長にして奇術師。居場所のなかった団員にとってイスラエルは父親のような存在です。
マティルデ:アウロラ・ジョビナッツォ(ファイルーズあい)
光と電気を操る少女。イスラエルのことを父親のように慕っていて、突然いなくなった彼を探すため、仲間たちと別れることに。
チェンチオ:ピエトロ・カステリット(KENN)
虫使いの男。虫使いなのに蜂だけはどうも苦手な様子。
マリオ:ジャンカルロ・マルティーニ(浪川大輔)
金属を操れる磁石人間。仲間思いで誰よりも優しい性格で、マティルデを心配しながらもフルヴィオたちと行動を共にすることに。
フルヴィオ:クラウディオ・サンタマリア(楠大典)
多毛症で怪力男。サーカスだけが自分の生きる道だと信じている。こう見えて意外と読書家。
フランツ
ナチス・サーカス団の団長。超人の能力を利用して戦争に勝とうとする悪い奴。
敵はナチス・ドイツ!?
第二次世界大戦下のイタリアを舞台に、特殊能力を持つサーカス団とナチスの戦いを描いた作品です。実はナチスは、異能力者を探し出して人体実験を繰り返すという裏の顔を持っていました。サーカス団のメンバーは、自分たちの力と仲間を守るためにナチスに立ち上がります。
タイトルにもなった聞きなれない英語『フリークスアウト』とはどんな意味?
直訳すると【freaks】は「めずらしい、変わっている、物事に熱狂している人々」といった意味があり、【out】は「外に、外部に、出て」などが主な意味。そして【freak out】とは「超ビビった」というようなニュアンスで使われる言葉で、日本でいう若者言葉のようなスラングと呼ばれるもの。
要約すると、めずらしい特殊能力を持ったサーカス団員たち(freaks)が、ナチスにとらわれてしまった団長を助けるためにサーカスから飛び出し(out)、その特殊能力を生かして熱狂しながら(freaks)戦闘・救出をする姿に、敵がめちゃくちゃビビる(freak out)という、内容とタイトルが見事にリンクした作品ですね!
すでに数々の賞を受賞!?
ワールドプレミアとなったヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門に選出され、熱狂をもって迎えられました。また、ロッテルダム国際映画祭では観客賞、イタリアのアカデミー賞では16部門にノミネートされ、そのうち6部門を受賞。そしてこれまで55の映画賞にノミネートされ、なんと34の賞を受賞しています。
そんな数々の賞を受賞した最強のエンターテインメント作品がようやく日本に上陸するとのこと! どんな映画なのか早くも期待してしまいますね!
見どころは?
映画の見どころは、異能力を持つ超人サーカス団とナチス・ドイツの激しいアクションシーンや、少数派として生きる人々の葛藤や成長を描いたドラマティックな展開のストーリー。そしてビジュアルや音楽も魅力的で、ファンタジーと戦争映画の要素が見事に融合。
また、ナチス・ドイツのサーカス団の団長フランツは、とくにキャラクターが際立っていて、監督が「弱さを抱えながら、それをひた隠しにして押し殺している悪役が最も恐ろしい。」というほど人間味のある悪役の演技も見どころです。
劇場で彼らの絆に触れよう!
いかがでしたか? ナチス・ドイツ関連の映画のイメージはシリアスなものが多いような気がしていましたが、この作品は、ファンタジー要素があって他にはない作品だなと思いました。父親のように慕っている団長を助けるために団員たちが力を合わせて立ち向かう展開にサーカス団の絆を感じますね……。気になった方はぜひ劇場でフリークスアウトの世界に浸ってみてくださいね!
Source: app