AppleはiPhoneの製造の多くを「中国に依存」しています。なぜ、Appleは他の国ではなく、中国に依存し続けてしまうのでしょうか?その理由について、海外メディア「macrumors」が解説しています。
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Appleが中国でiPhoneを製造し続ける理由とは?
昨年末、「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」の製造は、中国鄭州のFoxconn工場がコロナ対策による制限によって生産が大幅に遅れました。Foxconn工場は、iPhoneの製造能力全体の80%を占めています。そのため、Foxconn工場を正常に稼働させない限りiPhoneの製造に影響を与えてしまうのです。
これは、AppleのiPhone製造の中国依存が裏目にでた結果ともいえます。なぜ、Appleはこのようなリスクがあるにも関わらず、ここまで中国の工場に依存をしてしまうのでしょうか?
実際のところ、Appleは中国依存を脱するために手を打っています。その1つが、インドでの製造強化です。
Appleは2017年、iPhone SEを皮切りに、iPhoneのエントリーモデルのインド生産を開始しました。その後、Appleはインドでの生産を大幅に強化し、今ではiPhone 14の一部モデルをインドで製造しています。
しかし、インドでの製造は順調ではありません。なんと、インド製iPhoneケーシングのうち、Appleの品質基準を満たすものはわずか50%にとどまるとのことです。「欠陥ゼロ」を目標とするAppleにとって、これは大問題です。
Appleの元エンジニアによると、中国のiPhoneサプライヤーは、iPhoneの受注を獲得するために「何でもやる」という姿勢で、「不可解なスピード」で予定より数週間早く作業が完了することが多いそうです。一方インドでは、このようなペースで業務が行われることはなく、「切迫感がない」とのこと。
中国製というとあまり品質が良くないイメージがありますが、実際のところ、現在の中国のiPhoneサプライヤーは品質・速度ともに優れています。このような強固な体制を中国に敷けているからこそ、Appleは容易に他の生産国に切り替えることができなくなっているのです。
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