今回は、フトアゴヒゲトカゲという爬虫類をご紹介します。その名の通り、太い顎鬚がはえているような見た目をしているトカゲですよ。英名はベアーデッドドラゴン。髭の生えたドラゴンという意味ですね。
ペット爬虫類の入門種として、初心者の方にも人気のあるトカゲです。入門種とはいえ、昼行性のトカゲですので紫外線ライトなどの飼育器具の準備が必要になりますよ。また、アダルトでは頭からしっぽまでの長さが50センチほどになるのでケージの大きさもある程度大きさが必要です。器具やケージなどは、専門店のスタッフさんからアドバイスをもらうとよいでしょう。
目次
- 1. フトアゴヒゲトカゲの魅力4選
- 1.1. 恐竜のようないかつい見た目
- 1.2. コミカルでかわいいしぐさ
- 1.3. エサを食べるときの野性味
- 1.4. ハンドリング(触ること)ができる
- 2. 豊富なカラーバリエーション
- 3. 癒し効果バツグンのフトアゴヒゲトカゲ
フトアゴヒゲトカゲの魅力4選
それではさっそく、フトアゴヒゲトカゲの魅力をご紹介していきます。この記事を読めばフトアゴヒゲトカゲの魅力がよくわかり、お迎えしたくなっちゃうかもしれませんよ。
恐竜のようないかつい見た目
とげとげの鱗状の皮膚、少し吊り上がった目、平べったく、丸みを帯びた体。見た目はまるで恐竜です。大きさもアダルトでは50センチほどになり、ずっしりとした存在感がありますよ。うちで飼っているフトアゴヒゲトカゲの写真を見せると、みんな「え、こんな怖そうな爬虫類飼って大丈夫なの? 」なんて驚かれることもしばしば。爬虫類飼育者にとって、このちょうどいい大きさといかつい見た目は間違いなく魅力的です。
コミカルでかわいいしぐさ
いかつい見た目に反し、その行動はとってもコミカルでかわいいんですよ。私が思うフトアゴヒゲトカゲの最もかわいらしいしぐさは、首をかしげるしぐさです。フトアゴヒゲトカゲは目がいいので、何か気になるものを目で追っているときなどに首をかしげるようですよ。また、しっぽを上にピンとあげているときは緊張したり警戒したりしているとき。好奇心旺盛ですがビビりなので、しっぽをあげるしぐさはよく見られます。
喉を膨らませているときは怒っているときや威嚇しているとき。慣れやすいので飼い主さんに対して威嚇することはあまりありませんが、他のフトアゴヒゲトカゲに会ったときなどはよく見られます。そして、口をぽかーんとあけるしぐさも最高にかわいいですよ。怒っているときにもしますが、ライトの下で体をあたためながら、体温調節で口を開けていることが多いです。ちょっとおまぬけで平和な光景ですよ。
エサを食べるときの野性味
生き物を飼うときの一番の楽しみって、エサをあげるときじゃないでしょうか。フトアゴヒゲトカゲの食欲は大変旺盛で、がつがつと食べている姿を見ているととっても癒されますよ。ちなみにフトアゴヒゲトカゲは雑食性です。野菜や果物、昆虫などをおいしそうに食べる姿は飼い主冥利につきますよ。
ハンドリング(触ること)ができる
爬虫類は、触られることが苦手な種類も多くいるのですが、このフトアゴヒゲトカゲは触れるようになることが多いです。もちろん、無理強いは禁物ですよ。抱っこされてもポケーっとしている姿には癒されること間違いなしです。
豊富なカラーバリエーション
フトアゴヒゲトカゲの魅力の一つとして外せないのは、豊富なカラーバリエーションです。色だけでなく、鱗の質感もいくつか種類があるんですよ。非常に幅広く、奥深く、同じモルフの個体でも柄や発色の仕方は十人十色。年々新たなモルフが作出されており、全てを網羅するわけにはいきませんが代表的なものをいくつかご紹介していきます。
色の種類
色は大きく分けてノーマル、レッド系、イエロー系、その他があります。ノーマルは来い灰色に黒い斑点がありますよ。色鮮やかな種類が人気があるため、流通が少なくなってきており、お店で見かける機会は減ってきていますね。続いて人気のレッド系。赤の濃度で分類され、ブラッドレッド、スーパーレッド、グローリーレッドなどがあります。赤の色は濃ければ濃いほど基調とされていますよ。そしてイエロー系。レモンアイス、シトロンなどとも呼ばれ、こちらも大変キレイで、お店での取り扱いも大変多いです。その他としてはまずZERO(ゼロ)という限りなく白に近い色のフトアゴヒゲトカゲ。全く柄がなく、とってもきれいで神々しいんですよ。ウィットブリッツも柄がない種類ですが、非常に淡くとてもきれいな色がのる種類です。さらにハイポという黒色が減少する遺伝子を持った種類も。イエローハイポ、ホワイトハイポ、オレンジハイポなとがあり、元の色がとてもきれいに発色する特徴があります。
鱗の種類
鱗の種類としては、レザーバッグ、シルクバッグ、トランスルーセントというものをご紹介します。レザーバッグは背部の鱗がヤスリ状に滑らかになっており、体の側面のトゲ状の鱗が少ないもの。シルクバッグはその名の通り、シルクのような触り心地のフトアゴヒゲトカゲです。ただ、皮膚が薄く弱く、脱皮不全になりやすいため、注意してケアしなければなりませんよ。トランスルーセントというのは、皮膚が半透明に透けているものです。この種類はもう一つ特徴があって、それは目が黒いというもの。真っ黒なくりくりの目はとってもキュートですよ。
癒し効果バツグンのフトアゴヒゲトカゲ
表情やしぐさは文句なしでかわいいフトアゴヒゲトカゲ。エサを食べるときの野生感、恐竜のような見た目。さらにある程度のハンドリングが可能という、ペットとしても相棒としても最高の動物ですよ。フトアゴヒゲトカゲと暮らしたら、毎日のお世話で癒されまくることは確実です。もし、お迎えしたいと思ったら、モルフが非常に豊富なため、SNSで情報収集をしたりお店でいろいろな子をみてみたりするのもおすすめですよ。
フトアゴヒゲトカゲと癒しのエキゾチックライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
Source: app