今シーズン世界で注目を集めている三笘薫選手!! 彼の武器は間違いなくドリブルです。そんな三笘薫選手は今シーズン敵陣ペナルティーエリア内でのドリブル成功回数が8回。これは欧州5大リーグでリオネル・メッシに次ぐ2位という半端ない記録です(2023年1月18日時点)。そんな中英放送局は、大学時代に三笘薫選手がドリブルをテーマに書いた卒業論文をピックアップ。すると現地サポーターから多くの反響を集めました。
目次
- 1. 卒業論文のテーマは?
- 1.1. それに対して三笘薫選手本人が反論?
- 2. 卒業論文の内容は?
- 3. 分析結果からわかる三笘薫選手!!
- 4. 現地のサポーターの反応!!
- 4.1. 監督の素質あり?
- 5. 大きく飛躍を果たした三笘薫選手
- 5.1. ドリブルだけではないという明確なデータ!!
- 5.2. ドリブルのデータからわかること!
- 6. 「注目されてうれしい。この重圧を楽しんでいる」
卒業論文のテーマは?
卒業論文のテーマは「サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究」です。某記事で「なぜなぜ、自分のドリブルは抜けるのか。」という言葉があり、ネットではこれがタイトルだと勘違いされていました。
それに対して三笘薫選手本人が反論?
別のタイトルだと勘違いされていることに対して、SNSで三笘薫選手本人が訂正しました。そのコメント欄では、当時の同僚である守田英正選手との微笑ましいやり取りも!!
卒業論文の内容は?
卒業論文の内容は、ドリブルするときの視線が他の人とは違うという仮説を立てて、ボールをもらう時の自分とほかの選手の目の動きの違いを比較したものでした。簡単に言うと、自分がドリブルをしている時と、人が見ている世界はどう違うのかを確かめるものです。
データの取り方は?
まず、小型カメラを頭につけ、三苫薫選手と他の選手がボールを受けてからドリブルをしている時に見ている場所のデータを取りました。その映像を縦3つ横3つの9分割に分けて分析をします。この研究にディフェンダー役として参加したのは、現ヴィッセル神戸の同級生の山川哲史選手です。
2人の共通点は?
2人は、お互いJリーグチームの下部組織からトップに上がれる話を受けていました。しかし、「プロでやる自信が足りない」と大学進学を選択。そんな2人は、プロでどうやって勝負していくのかを思い描きながら練習をします。その一貫で全体練習後の自主練習で、グラウンドが使えなくなるまで1対1を繰り返しました。当時の状況を監督は「全体練習に響くから、そろそろやめてくれよ」と思うほどだったそうです。
分析の結果は?
分析の結果、パスを受ける前の視線に違いがあったといいます。三笘薫選手はボールが来る直前まで目の前の相手とスペースを視野に入れ、ドリブルを開始したらほとんど下を向くことはありませんでした。そのため三笘薫選手が立てたドリブルするときの視線が他の人とは違うという仮説は正しかったのです。
分析結果からわかる三笘薫選手!!
ドリブル中にボディフェイントを入れて簡単に相手を抜いていくプレーは、三笘薫選手の真骨頂です!! これの裏側には、三笘薫選手が見ている場所に真実が隠されていました。さらに三笘薫選手は惹きつけて相手にパスを渡す技術もとても高いです。今シーズンだけを見ても、ペナルティーエリア内で深くまでえぐって決定的なパスを出すシーンが多くありました。これも周りが見えているからこそ出来るプレーですね。
現地のサポーターの反応!!
この論文に対しての反響は凄まじいものでした。SNSで『Mitoma』と検索すると、検索候補トップに『Mitoma thesis(三笘 論文)』が表示されるほどです。さらにその中には
「Dr. Dribble(ドリブル博士)」
「とてもいい選手で、2年後にはビックチームに加入するだろう」
「20年後には100%一流の監督になる」
などの三笘薫選手を賞賛するコメントが多く寄せられていました。
監督の素質あり?
筑波大学の監督は、三笘薫選手についてこう語っています。「指導を実践する授業があるのですが、論理的に考えられるし、しっかり言葉で伝えられる。三笘はいい指導者になる資質があります」と。
大きく飛躍を果たした三笘薫選手
ドリブルに関する研究を行った三笘薫選手は、現在世界最高峰のプレミアリーグで大活躍中です。今シーズンの三笘薫選手はチーム内で最多タイの7ゴールを記録しており、2アシストを加えるとチームで最もゴールに関与している選手になります。
ドリブルだけではないという明確なデータ!!
先述したチャンスメイクについてもデータが出ています。今シーズンの全ての大会において、三笘は1試合平均でファイナルサードでのパス数が「21.1本」、アシストが期待できるパスが「0.3本」、ドリブル成功数が「4.9回」で、いずれもブライトンの選手の中では最多。
ドリブルのデータからわかること!
ドリブルのデータでは、プレミアリーグの中で回数が上位20%、ドリブルを成功させる回数が上位4%。闇雲にドリブルを仕掛けているだけではなく、チャンスを選んでドリブルをしていることが明白です。卒業論文にもある周りが見えている選手であることがデータにも表れていますね!
「注目されてうれしい。この重圧を楽しんでいる」
現在イギリスのメディアを含めて多くの注目を浴びている三笘薫選手。クラブのインタビューでそのことを聞かれると「みんなが僕に注目していることは事実ですし、ある意味でこのプレッシャーを楽しんでいますね。」と回答。もっともっと活躍してくれる予感がして、とても楽しみですね!!
Source: app