各国のリーグ戦も再開し、2月にはついにJリーグも新シーズンが開幕します。そんな中、清水エスパルスからホットなニュースが届きましたね!なんと21歳のアタッカー、鈴木唯人選手のフランス1部ストラスブール期限付き移籍が決定したのです。かねてから移籍の話はありましたが、エスパルスとしては今後厳しくなるというのが本音でしょう。
しかしこの移籍、サッカーファンからしたら待ちに待った移籍であると同時にとても期待の膨らむ移籍でもあるのです。「鈴木選手がフランスに最高かよ」と思ったファンも多いのではないでしょうか。この記事では『なぜ今回の移籍がサッカーファンの期待を煽るのか』に関して鈴木選手の経歴や特徴、周囲の評価などから解説したいと思います。
この記事を読むことで今後の日本代表やフランスリーグの見方も大きく変わるはずです。よりたくさんの視点からサッカーを見れるようになると楽しみも2倍3倍になりますからね! ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
- 1. なぜか期待してしまう。J6得点で掴み取ったフランス移籍鈴木唯人のこれまでとは
- 2. ストラスブールとはどんなチーム?あの日本代表選手もチームメイト
- 3. レジェンドたちが認める可能性!内田篤人も「唯人が一番かな」
- 4. 超個人主義1対1での強さを求められるフランスで闘えるかが鍵
- 5. まとめ:リーグでの活躍からA代表デビューへ、期待が高まる
なぜか期待してしまう。J6得点で掴み取ったフランス移籍鈴木唯人のこれまでとは
まずは手始めに経歴から見ていきましょう。鈴木選手は神奈川県生まれの21歳。兄の影響でサッカーを始めたとのこと。小学生の頃は横浜Fマリノスのプライマリーに所属するもジュニアユースには上がれず、兄と同じ葉山中学校サッカー部に進みます。その後市立船橋高校に進学。2年生から頭角を現し、この頃から世代別の代表にも招集されています。
そして卒業後は清水エスパルスに入団。1年目から30試合に出場するも途中出場が多く得点も0。しかし次年度では25試合に先発出場し、その中で45試合目にしてようやく初得点を決めました。44試合無得点の苦労もすごいですが、そんな中鈴木選手を使い続けたエスパルスがすごすぎますね。
とは言いつつもプロ生活3年間で決めた得点はカップ戦含め6得点。アタッカーのゴール数にしては少し物足りないようにも思えます。ここまでだけ見ると「なんでフランス1部に行けるの」と疑問が湧いてきますよね。
世界に見つかってしまったU-23アジアカップで年上の韓国相手にに2得点
鈴木選手の存在を世界に知らしめたのはU-23アジアカップの準決勝、韓国戦です。日本代表はこの試合U-22のチーム編成で挑んでいました。結果だけ話すと鈴木選手は2ゴール。チームは3−0で韓国を下しました。もっと言うと決めていない1ゴールも鈴木選手のシュートのこぼれ球を押し込んだ形なので彼の存在が韓国との差になったことは間違いありません。
ストラスブールとはどんなチーム?あの日本代表選手もチームメイト
正式にはRCストラスブール。文字通りホームタウンはフランスのストラスブールです。歴史は古く1906年に創立。過去には優勝も複数回経験しているいわば名門クラブです。昨シーズンの順位は6位ですから強豪ひしめくフランス、リーグ・アンの中でもかなりツワモノ揃いのチームだと分かりますね。
とは言っても世界5大リーグにも数えられるリーグ・アンですから、厳しいことは本人も百も承知のはず。しかし彼にはかなり大きなアドバンテージがあります。それは日本代表GK川島永嗣選手も所属しているということです。普通海外挑戦する日本人選手が最初にぶつかる壁いえば言葉の壁が挙げられますが、チームメイトに言語堪能なベテラン日本人選手がいるということはとても心強いのではないでしょうか。「後は結果を残すだけ」の環境は整っているということです。
レジェンドたちが認める可能性!内田篤人も「唯人が一番かな」
そして彼の名をサッカー関係者が広く知ることになったのは、日本のレジェンドたちの言葉でしょう。元日本代表で、現U-20日本代表コーチを務める内田篤人さんが自身の番組で若いイチオシ選手を聞かれた際に「唯人が一番かな」と答えたことはかなりインパクトでした。
またフランスで『ルマンの太陽』と呼ばれ活躍したことで知られる松井大輔さんも某番組では「ドリブルとか見ててもちょっと違うものを持っている」と大絶賛しています。Jリーグで飛び抜けた活躍をしているわけではないにもかかわらず、これだけのレジェンドが絶賛するということは何か大きく化ける可能性を持っているということなのでしょうね!
超個人主義1対1での強さを求められるフランスで闘えるかが鍵
そしてサッカーファンがこの移籍を喜ぶ理由として、このフランスサッカーの特色が挙げられます。フランスと言えば移民を受け入れまくりの多民族国家で、そのせいもあり超個人主義のリーグでもあるのです。
DFの選手ならまずマッチアップした選手に負けないことを求められますし、反対に攻撃の選手もそれを単独で打開することが要求されます。日本代表の酒井宏樹選手や長友佑都選手、伊東純也選手が活躍していることからもそれが分かるのではないでしょうか。
鈴木選手はスピードに乗ったドリブルを技術高く発揮できるため、フランス特有の広いスペースでの1対1にそれが通用するかどうかがこの挑戦の見どころでもあります。そしてその状況下で活躍できるようであれば三笘選手のようなステップアップも視野に入ってくるのでしょう。デビュー戦に期待は膨らむばかりです。
まとめ:リーグでの活躍からA代表デビューへ、期待が高まる
実は鈴木選手は2022年の1月にA代表に初招集されています。コロナの影響で大会は開催はされませんでしたが、そこからの彼の成長には眼を見張るものがあったようです。今回の移籍もそんな彼を飛躍させるためのいい刺激になるのではないでしょうか。
余談ではありますが彼の高校時代の監督も「ミーティングでの話は半分も聞いていない」とインタビューで答えていました。現場で経験してこそ伸びる選手なのでしょう! 超現場主義! そんな面も含めて今後に期待です!
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