爬虫類や両生類を苦手な方はけっこういると思いますが、中でもどうしてもだめ! という方が多いのがヘビではないでしょうか? しかし、ヘビにもいろいろな種類がいます。何メートルもの大きさになるヘビや、毒があるヘビはもちろん危険ですよね。ところが、日本でペットスネークとして流通しているヘビの中には大人しくて飼いやすく、さらに見た目もキュートなヘビもたくさんいるんですよ!
今回は、そんなペットスネークの中でも特に人気が高くかわいらしいヘビをご紹介します。この記事を読めば、ヘビの意外なかわいさにメロメロになっちゃうかもしれませんよ。いや、メロメロまではいかなくても、少しでもヘビへの苦手意識が薄れてくれればうれしいです。
目次
魅惑のペットスネーク3選
今回は流通量が多く、かわいくて愛好家も多い、コーンスネーク、ボールパイソン、シシバナヘビの3種類をご紹介します。この3種類のヘビは初心者でも比較的飼いやすいんですよ。例えば、昼行性のトカゲのような紫外線ライトなどの器具は必要ないことが多いです。また、エサについては毎日のエサやりは必要なく、雑食の爬虫類と違い野菜とタンパク質のバランスを考える必要もないんですよ。
詳しい飼育環境やエサの内容、頻度については、ペットショップやブリーダーさんにご確認くださいね。
コーンスネーク
まずは、今回ご紹介する3種類のペットスネークの中でも最もメジャーなコーンスネークです。爬虫類専門ショップに行って、初めてヘビを飼いたいと店員さんに相談すると、まずはじめにおすすめされるヘビですね。毒もなく性格も穏やかな個体が多いのですが、中でも魅力的なのは美しいカラーバリエーションです。品種改良によって、さまざまな体色や模様のコーンスネークが新たに誕生しているんですよ。
赤い目と全身の淡い赤の色合いが美しいアルビノ。全身の赤みが強く、美しいものだと全身が深紅に染まるブラッドレッド。全身がほとんど真っ白に近い神秘的なブリザード。
お気に入りの一匹がきっと見つかりますよ。
ボールパイソン
続いて、基本的に怖がりで、体をボールのようにキュッと丸めて身を守ることから名づけられた、ボールパイソンです。ボールパイソンの魅力は、何といってもあのつぶらな瞳。本当にきゅるーんっていう感じの目なんですよ。体の触り心地もふっくらモチモチ。さらにコーンスネークと同じく、豊富な模様と体色。ボールパイソンの沼にはまる人が後を絶たないのもうなづけます。
観光地などのイベントで、大蛇を首に巻く体験ができるものがあると思いますが、あのようなイベントに駆り出されるのもほとんどがボールパイソンです。いろんな人に触られてもきょとんとしている、性格の穏やかさのなせるわざですね。
品種としては、黒っぽいものから真っ白なもの、無地のものから複雑な模様のものまで多種多様。個体差もあり、選ぶ楽しみも盛りだくさんです。
ボールパイソンは、先にご紹介したコーンスネークや、この後ご紹介するシシバナヘビよりも太く大きくなるので、飼いごたえも十分ですよ。
ベビーのちょろちょろとした感じから、アダルトのずっしりとした迫力まで、魅力が盛りだくさんのヘビです!
シシバナヘビ
名前の由来にもなっている特徴的な反り返った鼻先と、ずんぐりした体型がかわいらしいヘビです。今回ご紹介した3種類の中では唯一毒をもつヘビなんですよ。奥歯に毒があり、指などを深くかみつかれないように注意が必要です。
先にご紹介したコーンスネーク、ボールパイソンと比べると品種は少ないのですが、シシバナヘビにも、ノーマル、スノー、ラベンダー、アザンティックなどのカラーバリエーションがあります。
他のヘビのようにニョロニョロというよりは、イモムシみたいにモゾモゾ動く姿に癒されること間違いなしですよ。
ヘビを飼うとき、一番注意しなければならないこと。
ヘビは脱走の名人。こんな狭い隙間から? と思うようなところからでも脱走出来てしまいます。たまにニュースになることもありますよね。飼い主にとっては大人しくかわいいペットであるヘビですが、他の人にしてみれば恐怖以外の何物でもないことを理解しておかなければなりません。ヘビを飼うなら脱走への対策は完璧にしておく必要がありますよ。他の人のためにも、何より、かわいいヘビのためでもありますよね。
また、ヘビは拒食しやすい動物です。エサを食べてくれない状態が長く続くと、すごく心配になりますよね。ヘビの状態を見極めて、しかるべきところに相談する環境を整えておく必要がありますよ。適切な環境で飼育すれば、長生きもします。少しでも長い時間、幸せに過ごしてもらえるよう、お迎えするときはしっかりと環境と知識を準備してお迎えしましょう。
そして意外にハードルが高いのが、家族の理解を得ることです。自分がどんなにかわいいと思っていても、一緒に暮らす家族が苦手では飼うことはできません。必ず理解を得てから飼うようにしましょう。
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