猫ちゃんに癒される人が増えてきたせいか、最近では街を歩いていても猫カフェをよく見かけますね。ちょっと一息つきながらも、猫と触れ合うというのもいいものですが、素敵な絵本を一緒に探してくれるという猫がいるという本屋さんが今話題になっています。
そんな素敵な絵本を選んでくれるという猫さんと飼い主さんの出会いはとても気になる人も多いかと思いますので、今回は看板猫と店主である飼い主さんの素敵な日常を紹介していきますね!!
看板猫と飼い主さんはどのようにして出会ったの?
福岡県南区にある街の小さな絵本やさん Books cyan(ブックス シアン)は、ライター業を営みながら毎週土曜日のみ店主のユウミ ハイフィールドさんが営業を行っている絵本屋さんです。
広さは3坪とこじんまりしているものの、バラエティに富んだ絵本が置いてあるだけでなく、3歳の茶トラあいくんが絵本を一緒に探してくれるということでちょっとした話題になっています。
昔から猫が好きで、いつか自分も猫を飼いたいと思っていた飼い主さんでしたが、あいくんと出会ったのは家に帰る途中に停めてあった車の下から聞こえてきた「ニャンニャン」という大きな声がきっかけでした。飼い主さんが見ると、車の下には母猫とはぐれてしまったのか、生後3か月くらいの子猫が鳴いていたのです!
あわててかねてから準備していた保護グッズを家からとってきて、おやつでおびき寄せようとしたのですが、あいくんはなかなか警戒して近寄らず、そのまま飼い主さんは路上に這いつくばって1時間ほど格闘していたのだとか。
そんな中、たまたま保護猫を飼っていたという通りすがりの女性が助けてくれたあかげで、あいくんを捕まえることができたそうですが、あれだけ捕まるのをいやがっていたあいくんも、洗濯ネットに入れた瞬間に「グルグルグル」と可愛らしい鳴き声を出していたそうですよ!
看板猫のあいくんはどんな猫なの?
性格が穏やかで優しく、甘えん坊というあいくんを、飼い主さんは保護した翌日に動物病院で診てもらうと、その日にお店にもあいくんを連れていったのだそうです!
それまでは一人で絵本屋さんを営んでいた飼い主さんでしたが、あいくんがお店にいるようになってからは、猫ちゃんがいるということでお店にやってくるお客さんとの会話が弾むようになるなど、今やお店にとってなくてはならない大切なパートナーとなりました。
お店に来るお客さんにはゼロ歳児の赤ちゃんを抱っこしたお母さんもよく来るのですが、その時のお母さんが「猫ちゃんだよ」と言って赤ちゃんの手をあいくんのモフモフとした体に近づけても、あいくんはちっとも嫌がらずに赤ちゃんを受け入れているのです!
そんなあいくんを見て赤ちゃんも嬉しそうな表情になるそうで、あいくんはこれまで多くの赤ちゃんの「ファースト猫」になってきたとか。飼い主さんによれば、見知らぬ人に触られたり抱っこされても嫌がらないので、あいくんは店の看板猫にはぴったりだそうなのです。
小さな本屋さんに込められた飼い主さんの思いとは?
本業のライター業を行いながらも、街の小さな本屋さんを開いたのは、飼い主さんによれば、本を読む習慣や楽しさを伝えていきたいと思ったからだそうです。
今の時代はネットで検索すれば簡単に情報が手に入りますが、ネット内には不確かな情報や正しくない情報もあるので、飼い主さんは何かを調べるときは必ず関連の本を探して読んできたと語っています。
活字離れが進んでいる世の中ですが、特に若い世代には本を読むことで情報に振り回されずに自分で判断できるようになってほしいという、飼い主さんの願いが本屋さんには込められているのです!インターネットで簡単に調べることができるのに比べて、本を読んで調べるのは時間がかかるかもしれませんが、苦労して見つけた知識は必ず自分のものになりますからね。
飼い主さんはどうして絵本を選んだの?
飼い主さんが2018年10月にオープンしたのは、西鉄・平尾駅から徒歩3分の場所にある街の小さな古本屋さんで、現在では土曜日のみ営業を行っています。そんな飼い主さんが本屋さんを開いたときに絵本を選んだのは、子供だけでなく大人にも絵本を手に取って欲しいという思いからでした。
大人が絵本を手に取ると、子供の頃に読んだ懐かしい気持ちだけでなく、子供の頃には気が付かなかった深い意味に気づいたりすることがあります。また、絵本を読んで元気になるのは子供だけではなく、大人が心の支えになるような本と出合えたときは、自分の宝物を見つけられたような気分になるかもしれません!
そのため、飼い主さんはあいくんと一緒に、子供だけでなく大人もずっと手元に置いておきたいと思えるような大切な1冊を見つけるお手伝いがしたいのだそうです!
飼い主さんとあいくんは今では素敵なパートナーです!
今では本屋になくてはならないパートナーとなったあいくんですが、飼い主さんはそんなあいくんにいつも話かけてあげているのだとか。
猫は言葉を話すことはできませんが、飼い主さんがそうやってあいくんに話しかけていると、あいくんの方でも飼い主さんの言葉の意味をしっかりと理解してくれているように感じるのだそうです!
そんな優しいあいくんは、どんな辛い時でも飼い主さんのそばで寄りそってくれることから、あおくんがいるから飼い主さんも仕事もまた頑張ろうと思えるのだとか。
原稿を書いている合間に、あいくんと一緒にベランダで休憩して、ブラッシングしたり星を見上げたりするのが一番幸せだという飼い主さん。まるで絵本のように素敵な時間をあいくんと過ごしていますが、一期一会の出会いというのは人間同士だけでなく人と猫にもあるのですね!
これからもあおくんと一緒に手元に置ける宝物のような本を探す手伝いをしたいという飼い主さんは、本屋さんだけでなく子ども向けの文章教室にもチャレンジしたいのだとか。
飼い主さんの本に対する愛情と、そんな愛情にこたえる心優しいあいくんがいる素敵な本屋さんは、これからもお客さんに素敵な絵本をプレゼントしてくれることでしょう!
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