9月に発売されたばかりの「iPhone 14 Pro」ですが、中国工場の混乱による生産不足から、高額転売されるケースが見られるようになってきています。
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iPhone 14 Proが供給不足で「高額転売」の餌食に
iPhone 14シリーズのProモデルは、発売から2ヶ月がたったにも関わらず、深刻な供給不足が続いている状況です。Apple公式ストアでは現在、Pro Maxを含む全モデルの出荷日が5〜6週間となっています。
Appleの説明によれば、この原因は「中国にある組み立て工場の生産能力が制限されている」ためとのこと。
COVID-19の制限により、中国の鄭州にある主要なiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxの組み立て施設に一時的な影響が及んでいます。同工場は現在、生産能力を大幅に縮小して操業しています。(プレスリリースの一部を翻訳)
現在、同工場では従業員の抗議デモが発生しており、状況はさらに悪化しています。Appleに詳しいアナリストのミンチー・クオ氏によれば、鄭州工場の従業員問題により、iPhoneの生産量が最大30%減少する可能性があるとのこと。
この状況の中、日本や米国では「iPhone 14 Pro」が高額転売されるケースが徐々に見られてきています。
海外ECサイト「eBay」では、「iPhone 14 Pro Max(128GBモデル)」が24万円超の価格で取引されています。参考までに、Apple公式ストアにおけるiPhone 14 Proの価格は149,800円から、14 Pro Maxは164,800円から。単純計算で、一台あたり8万円近く稼いでいる計算です。
Amazon整備済み品の「iPhone 14 Pro(128GBモデル)」は約20万円で販売されています。こちらは厳密には「転売」ではありませんが、安いことが売りの整備済み品が新品よりも5万円も高いのは異常事態です。
メルカリでも即日発送とされた「iPhone 14 Pro」や「iPhone 14 Pro Max」が、定価よりも4〜8万円ほど高い価格で取引されているケースが多く見られます。なお、この中には技適マークがない「台湾モデル」などの海外版も混ざっているため注意が必要です。
もちろんこのような高額転売は推奨できない行為ですが、転売で8万円近く稼げてしまうほど供給が足りていないというのは衝撃的。PS5に続き、生活必需品であるiPhoneもついに転売ヤーの餌食となってしまったようです。
とうぜんAppleにとっても、この状況は好ましい状況ではない模様。ミンチー・クオ氏は長引く供給不足の影響により、1000万台近いiPhone 14 Proの需要が「消滅する」と考えています。Appleのためにも、最新iPhoneがほしくても「供給不足解消を一旦待つ」のが正解といえそうです。
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