1兆円を超える時価総額を誇るAmazonはEコマースやクラウドコンピューティングなどの世界に君臨するテック企業で、日本にも絶大な影響力を及ぼす存在です。「Prime Day(プライムデー)」などのセールイベントとなれば、わずか2日間で1兆1000億円(※1)
の売り上げを叩き出すというのですから驚異的です。
※1:2021年における米国のデータ。Total e-commerce sales during Amazon Prime Day surpass $11 billion
また、同社のクラウド事業「AWS」は営業利益率が30%に迫るドル箱であり、そこから生まれるキャッシュは無尽蔵とも言える規模。Amazonはその資金力をテコに続々新たなサービスを展開し、音楽、電子書籍、オーディオブックなどのコンテンツビジネスをも飲み込みつつあります。
Amazonが仕掛ける「0円コンテンツ」戦略の衝撃
Amazonの「プライム会員」は年間プラン4,900円(税込)または月間プラン500円(税込)を支払うことでインターネット通販を利用した際に「送料が無料になる」といったサービスですが、それにとどまらず会員向けにデジタルコンテンツのサブスクリプション・サービスを格安で提供しています。特に、「Prime Day(プライムデー)」の期間中に新規申し込みをした場合は月額会員費が数カ月に渡って無料になるといった大盤振る舞いが行われています(7月13日23:59までの限定)。
◆ 9000万曲のHD音源、聴き放題
「Amazon Music Unlimited(アマゾン・ミュージック・アンリミテッド)」は広告なしで聴き放題、オフライン再生対応でポッドキャストも聴けるサービスです。競合の『Apple Music』や『Spotify』なども3カ月の無料期間はありますが、『Amazon Music Unlimited』は4カ月無料。つまり、他より1カ月分が特になるというのがアドバンテージです。
» » » 無料4カ月、音楽やポッドキャストが聴き放題の『Prime Music Unlited』
◆ 200万冊、読み放題
「Kindle unlimited(キンドル・アンリミテッド)」は電子書籍リーダーKindleシリーズやiPhone・iPad・Mac・Android・Windowsなどの無料アプリで電子書籍が読み放題となる「電子書籍のサブスクリプション型サービ」です。です。通常は「3カ月2,940円」のところ、セール期間限定で「3カ月99円」で提供されています。
このプランは「気に入らなければ解約してもOK」で、特にペナルティや違約金なども発生しません。Amazonアカウントにログインした状態で下記のページにアクセスすると「3カ月99円」のキャンペーンプランが表示されます。
» » » 99円で3カ月、小説、コミック、週刊誌などの電子書籍が読み放題『Kindle Unlmited』
◆ 12万作品がプロの音読で聴ける
数あるオーディオブック系サービスの中で、抜群のタイトル数と安定したクオリティを誇るのがAmazonの『Audible』です。
収録されているのはプロフェッショナルによる本の朗読で、小説から実用書まで幅広いタイトルがラインナップされています。まさに「音読のネットフリックス」とでも言うべき規模のサービスとなっており、欧米でビジネスパーソンの教養ツールとして高い人気を誇っています。
» » » 無料で3カ月、ビジネス書や小説の音読が聴ける『Audible(オーディブル)』
もちろん、一定期間が過ぎれば課金が発生しますが、これだけの長い間無料、もしくは99円といった極めて低い金額でサービスを提供できるのはAmazonの巨大なクラウドインフラと莫大なキャッシュがあってこそ。消費者としては、Amazonが仕掛ける「0円コンテンツ」を賢く利用して円高&インフレの時代を乗り切りたいところです。
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