» イーロン・マスクの軌跡:いじめを乗り越え、スペースXやテスラを築き上げたリアル・アイアンマン
テスラやスペースXのCEO、イーロン・マスクは世界トップの大富豪です。米経済誌『Forbes』の資産家ランキングでは10月12日現在、2035億ドル(約23兆円)で世界1位となっています。
しかしマスクは現在、たった5万ドル(約550万円)の“プレハブ住宅”に暮らしています。この理由について、海外YouTubeチャンネル『Newsthink』が説明しています。
*Source:Newsthink, Forbes
*カテゴリー:テクノロジー technology
イーロン・マスクが「550万円の家」をテキサスの田舎に建てたワケ
イーロン・マスクは、かつてカリフォルニアにたくさんの不動産を所有していました。しかし、2020年に彼は大規模な売却を行い、数百万ドルの不動産を合計で7軒も手放しました。唯一残った8軒目の家は、彼が「特別な場所」と語るベイエリアの美しい邸宅で、価格は3,750万ドル(約43億円)だそうです。
しかし、マスク自身はここに住んではいません。彼は現在、テキサス州ボカ・チカ村の、スペースX社の製造現場の隣りに引っ越しました。
ボカ・チカ村には家は40軒ほどしかなく、お店やレストランはもちろん、水道管さえもありません。しかしマスクが移住を宣言し、スペースXが今後数年で数千人の求人を出すと言って以来、価値が急上昇したそうです。
そしてその住居は、わずか5万ドルの“プレハブ住宅”。彼はそのことを自身のTwitterでも報告しています。
My primary home is literally a ~$50k house in Boca Chica / Starbase that I rent from SpaceX. It’s kinda awesome though.
Only house I own is the events house in the Bay Area. If I sold it, the house would see less use, unless bought by a big family, which might happen some day.
— Elon Musk (@elonmusk) June 9, 2021
彼が住んでいるのは、Boxablというスタートアップが作った、このような箱型の折りたたみ式の家だそうです。
窓と壁を広げると、キッチン、バスルーム、ベッドルーム、リビングルームを備えた400平方フィートのスペースになります。このポータブルハウスの価格は49,500ドルからで、価格が2倍のテスラの『Model X』で牽引できるほど軽量です。
これによりイーロン・マスクは、人類を火星に送り出すことを目指して邁進するSpaceX社の開発状況を、24時間いつでも把握することができます。
これは、マスクが以前テスラの工場で寝泊まりしていた時、または、初めて設立した会社で彼がオフィスに寝泊まりしていた時のように、自分の生活そのものを会社へコミットすることを示しています。今回の場合も、ロケットへの情熱が、彼の贅沢な暮らしへの欲求を上回っているのです。
家を縮小することは、自分の野心に集中するために人生を縮小することのメタファーだ、と『Newsthink』は解説しています。
ちなみに、意外と質素な生活を送っていることで知られている富豪はイーロン・マスクだけではありません。「投資の神様」として知られるウォーレン・バフェットは、1958年に3万ドル(340万円)で購入したオマハの家に住み、よくマクドナルドで朝食をとっています。しかし、プレハブ住宅に住んでいる富豪はイーロン・マスクぐらいでしょう。
イーロン・マスクは、今後家を持つ計画はないと自身のTwitterで発言しています。確かに、火星が彼を呼んでいる以上、地球上に家は必要なさそうですね。
Source: app