秒速で億り人。仮想通貨「ドージコイン（DOGE）」が2023年に爆上げ、イーロン・マスク〝バブル〟再来

1時間で14倍の値上がりという暴騰をみせた仮想通貨（暗号資産）「ドージコイン（DogeCoin）」。あの大富豪イーロン・マスクが、Twitterを買収後についに仮想通貨の活用に本腰を入れたのかもしれません。

かつて〝億り人製造マシーン〟とも言われた「ドージコイン（DogeCoin）に何が起きているのか、詳しく解説します。

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※この記事はテクノロジー業界の動向をレポートするものです。金融助言や投資勧誘ではありません。

ドージコイン（DogeCoin）、なぜ値上がり？ 2023年4月

今回、ドージコインが大きく値上がりした理由は「ツイッター（ウェブ版）のアイコンがドージコインのマスコットに変更されたからです。ツイッターのロゴは〝青い鳥〟ですが、それが4月4日にドージコインのマスコットである〝シバイヌ〟の姿になっていました。

世界最大級のソーシャルメディアが公式のロゴを変更してまでドージコインとの〝連帯〟をみせれば、市場が反応しないはずはありません。

値上がり前は0.077ドル前後で取引されていたドージコインは、アイコンの変更後に0.1ドルへと約14倍も爆上げしました。仮に「7万1000円程度のドージコインを投資していた」としたら、ほぼ一瞬で100万になっていた計算です。

▽値上がり前

▽値上がり後

なお、ドージコインは日本でも取引が可能で、金融庁に登録済みの業者である「bitbank（ビットバンク）」で購入ができます。

そもそも解説：ドージコインとは？

ドージコインは、もともとはエンジニアのとあるジョークがきっかけで誕生した仮想通貨です。SNSやネット掲示板でたびたびネタにされてきたことや、他の仮想通貨のように「なんか、むずかしい感じがしない」というとっつきやすさが受けて大きくその価値を高め、一時期には数ある暗号資産の中で5位の時価総額を有するしていたことがあります。

そして、このドージコインの値動きに影響を与えている人物がマスク氏。ペイパルの創業メンバー、スペースXとテスラの創業者という破格の連続起業家です。そして、なぜかマスク氏はドージコインが大のお気に入り。たびたび、ツイッターで言及するのですが、その際にドージコインの価格が上昇するという事態が起こっています。

かつては、このイーロン・マスク効果で「ドージコイン」の年間ROI（投資収益率）は56,000%超えという天文学的数字となっていました。そのためごく普通の人たちから「ドージコイン億万長者」が多数生まれているという噂もあるほど。

2023年、ビットコイン復活

その後、仮想通貨市場はテラ/USTのクラッシュやFTXの崩壊など「〝人間の強欲さ〟と〝虚構のカリスマに群がる大衆〟が産んだ連鎖破綻」により全体的に値下がりをしていました。しかし、2023年に入り米国やヨーロッパの大手銀行ですらあっけなく破綻したり、資金繰りが悪化して取り付け騒ぎに発展することが明らかになりました。

一方で、ビットコインなどは70％を超える価格の戻りを見せています。高度に分散されたコンピューターネットワークで管理され、13年以上ハッキングされることがなく、中心となる運営組織やカリスマがいないという〝最強の通貨〟は、一部の投資家からアメリカドルを超える信頼を勝ち取りつつあります。