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火星を「人類が住める惑星」に変える方法


人類が宇宙服無しで火星に住めるようにするためには、まず火星の気温を上げる必要があります。これについて、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。




*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Infographics Show,wikipedia

火星の温度を上げる「磁気シールド」とは?


現在、火星の温室効果ガスは、宇宙空間に放出されています。人類が火星に住めるようにするためには、太陽嵐や太陽からの高エネルギー粒子による火星の温室効果ガスの喪失を食い止めることが先決です。

元NASAの科学者である、ジム・グリーン氏は、一連の宇宙船を打ち上げ、火星と太陽の間に磁気シールドを設置することを提案しています。


このシールドは、有害な放射線を遮断する透明な傘のようなもので、特定の波長の光のみが火星に到達することができます。シールドは、地球の磁場が地球を守っているのと同じように、火星を保護します。

シールドによって、火星の大気中の分子が宇宙の奥深くへ放出されることを防ぎ、時間をかけて火星に蓄積させることができます。こうして失われる温室効果ガスを減らすことで、火星の大気は厚くなり、火星の温暖化が進むのです。

そうすれば、火星そのものに人類が介入することなく、テラフォーミングのプロセスが進みます。

ただ、最も厄介なことは、シールドを適切な場所に設置することです。磁気シールドが火星の軌道に沿うように、そして火星を保護するように、正確な計算をしなければなりません。


もし磁気シールドが数ミリでも軌道から外れたら、火星と被らなくなり、太陽の放射線が再び火星を覆ってしまうでしょう。

現在、人類は磁気シールドの計画を始めるための技術を持っています。しかし、ミッションを成功させるためには、計算と緊急時対応計画を実行に移す必要があります。

ただ、保護シールドだけで、火星を変化させることはできません。火星の大気中にもっと温室効果ガスを入れる必要があるのです。

火星の表面の岩石には十分なCO2が含まれていません。しかし、火星の奥深くの岩石には、十分なCO2が含まれている可能性があります。


つまり、火星のテラフォーミングを成功させるためには、もっと深いところまで調べ、人類が住めるレベルに必要な温室効果ガスを見つける必要があるということです。

この計画の課題は、火星の全表面を採掘する必要があるということです。この作業は、大規模な掘削作業になるでしょう。

しかし、将来的には、火星に自律型ロボットを送り込み、継続的に岩石の採取と蒸発作業を行うことができるようになるはずです。そして、蓄積したCO2を大気中に放出させることができるようになるでしょう。


火星表面を91メートルほど採掘すれば、星の温度を上昇させるために十分な温室効果ガスを大気中に放出できると推定されています。

ただ、火星全体を採掘しても、岩石や鉱物に十分なCO2が含まれているかどうかは、実際にはわかりません。この計画は、あくまでも少ないデータを基にしたものに過ぎないということです。我々はもっと火星について知る必要があります。

また、採取方法にも課題点があります。それは、惑星のテラフォーミングに必要な数の岩石や鉱物を蒸発させるために、膨大なエネルギーが必要になることです。

そのエネルギーは、地球にある核兵器を全て爆発させても、十分ではありません。科学者たちは、十分な定常エネルギーを生み出すには、太陽と同じような核融合発電を利用するしかないと考えています。


しかし、人類はまだ核融合反応を起こす技術を持っていません。つまり、火星の岩石などを蒸発させる前にやるべきことがたくさんあるということです。

理論的には、人類が核融合反応を起こせる機械を開発し、火星と太陽の間に磁気シールドを張ることができれば、火星をテラフォーミングさせられるかもしれません。

火星の温度を上げるために、火星の多くを破壊しなければならないという懸念はありますが、人類が火星に住むためには、必要なことなのです。

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