まだまだ一般的ではないものの、年々存在感を増してきている折りたたみスマホ。今回は「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Fold3 5G」を触ってみたので、縦折りタイプと横折りタイプを比較しました。
結論からいうと、筆者が気に入ったのは「Galaxy Z Fold3 5G」。なぜその結論に至ったのか、使ってみて感じたそれぞれの違いをご紹介します。
*Category:テクノロジー technology
ヨコかタテか。「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」の比較
「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」はどちらもクアルコムのSnapdragon 888を搭載しており、処理性能にはほぼ差がありません。
カメラ構成などは若干違いますが、最も大きな違いは「縦折りか、横折りか」という点。どちらも使い勝手は十分実用的なレベルですが、この2機種にはそれぞれメリットやデメリットがあります。
» 「Galaxy Flip3 5G」の特徴
まず、「Galaxy Z Flip3 5G」。縦折りの「クラムシェル型」とも呼ばれるタイプで、約6.7インチの大画面ながらコンパクトに持ち運べるのが特徴です。
使ってみると、最新技術というよりも“スマホとガラケーの良さ”が一緒になっている感じがします。パカパカ開けたり閉めたり出来るのはくせになりそうです。
「Galaxy Z Flip3 5G」には小型ながらカラーのサブディスプレイもあるので、開かなくても通知などの確認ができます。メインカメラ使用時にも使えますよ。
折りたたみのヒンジ部分はしっかりしていて、ディスプレイが浮き上がるということもありません。普通に使っていて壊れることはなさそうです。
» 「Galaxy Fold3 5G」の特徴
「Galaxy Z Fold3 5G」は横折りタイプ。こちらは“ポケットに入る7.6インチタブレット”といった感じ。
とくに良かったのが、ゲームや文章作成などをするとき。細かい操作を必要とする用途では、大画面の良さが十分に活かせます。
画面比が正方形なので、動画視聴で最大限に活かすのは難しいです。ですが、動画を大画面で見ながら他のことも出来る、という使い方はかなり良かったです。
インカメラは画面下。カメラ部分は解像度が下がっていますが、完全に黒い穴が空いているよりは目立ちにくいです。
閉じた状態でも約6.2インチのサブディスプレイを使えるのも「Galaxy Z Fold3 5G」のいいところ。細長いので、片手操作に最適です。こちらもメインカメラでの撮影時に使えます。
ただし、メインディスプレイを使っていると、サブディスプレイに指紋がべったり付くのがちょっと気になるところ。毎回拭くのはやや面倒です。
「Galaxy Z Fold3 5G」もヒンジの完成度が非常に高いです。閉じたり開いたりしていても不安感は全くありません。
» 「Galaxy Flip3 5G」と「Galaxy Fold3 5G」の比較
ディスプレイを比較してみると、当然ですが「Galaxy Fold3 5G」の方が大きく、2倍ぐらいのサイズがあるように見えます。
閉じた状態で小さいのはもちろん「Galaxy Flip3 5G」ですが、Fold3が意外と細いことも分かります。スリムなおかげでポケットに収まりやすく、どちらも持ち運びやすいです。
全体的な感想としてはまず「どちらも十分実用的で、折りたたみスマホとしての使いやすさが突き詰められている」ということ。
その上で魅力的だったのは「Galaxy Fold3 5G」。「Galaxy Flip3 5G」ももちろん便利ですが、その便利さは「従来のスマホの拡張版」にとどまります。
対して「Galaxy Fold3 5G」はこれまでにない「画面の広さ」のおかげで、新たなスマホの使いみちを模索することができます。一度に得られる情報量を考えれば、やはり画面の大きさは正義。その上で持ち運びという課題を解決している「Galaxy Fold3 5G」は、他のスマホには変え難い良さがあります。
とはいえ、やや重めである点など、課題も見られます。しかしその課題も含めて面白いのがガジェット。最近のスマホはどれも似たりよったりになりがちですが、折りたたみスマホは新たな楽しみをもたらしてくれそうです。
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