9月に発売された「iPhone 14 Pro Max」は、iPhoneシリーズの中で最も性能の高いディスプレイを搭載したモデルです。このディスプレイについて、多くのスマートフォンの評価実績がある「DisplayMate」「DXOMARK」がスマートフォン史上最高と結論づけています。
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「iPhone 14 Pro Max」はディスプレイ性能の15項目で最高評価を獲得
「iPhone 14 Pro Max」は6.7インチの有機ELディスプレイを備えています。このディスプレイは1〜120Hzのリフレッシュレートに対応しており、同社で初めて常時点灯機能に対応しました。
ディスプレイを評価で実績をもつ「DisplayMate」は今回、この「iPhone 14 Pro Max」のディスプレイを評価。レポートでは、同モデルのディスプレイはこれまでのスマートフォンの中で最も優れていると結論付けられました。
「DisplayMate」は、スマートフォンのディスプレイをさまざまな特性で評価しており、2021年には「iPhone 13 Pro Max」がこれまでテストした中で最高だったと評価しています。
同社によれば「iPhone 14 Pro Max」は「非常に印象的で、優れたトップレベルの、世界クラスのスマートフォンディスプレイを持ち、教科書のように完璧に近いキャリブレーション精度を持つ」とのこと。
また、視覚的には完璧に近い性能を持っているとし、「iPhone 14 Pro Max」をDisplayMateの史上最高のディスプレイパフォーマンスグレードであるA+と評価しています。
「DisplayMate」の評価では、このモデルは15項目で過去にテストしたすべてのスマートフォンを上回る、またはそれに匹敵する結果を得ています。
最高評価を得た8項目は以下の通り。
- 白の色精度
- 絶対色精度
- APL(Average Picture Level、平均輝度)による色精度の変化
- APLによる最大色ずれ量
- 最高峰のディスプレイ輝度
- 画像コントラスト精度と輝度スケール精度
- 環境光下でのコントラスト評価
- 可視画面解像度
- 視野角による白の色調変化
- 視認性の高い画面解像度(※スマートフォンでは4Kは視覚的にシャープに見えないとのこと)
過去の記録を更新した7項目は以下の通り。
- 有機ELスマートフォンの全画面輝度
- ディスプレイのピーク輝度
- コントラスト比
- 画面反射率
- 環境光下でのコントラスト評価
- 視野角による輝度変化
- 視野角による白の色調変化
同社はさらに「iPhone 14 Pro Max」が非常に高いテストスコアを達成したため、「今後、A+ディスプレイ評価を受けるために必要な性能レベルを引き上げる」と述べています。
カメラやオーディオ、ディスプレイ性能を評価する「DXOMARK」でも、「iPhone 14 Pro Max」はディスプレイ評価で149ポイントを獲得し、ランキング1位となっています。なお、オーディオ評価は142ポイントで9位です。
「DXOMARK」は実測値で2000nitを超える高い輝度を評価しており「これまでテストした中で最も明るいデバイス」だと述べています。また、低照度環境での輝度の移行も滑らかで、暗い場所では他の機種と比べて非常に低輝度になるようです。
これらの評価をまとめると、「iPhone 14 Pro Max」が世界最高のディスプレイを備えていることはほぼ間違いないといっていいでしょう。最小構成でも16万円超えと非常に高額な同モデルですが、Appleはそれに見合うだけの性能を実現したようです。
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