現在、X(旧Twitter)から100以上のブランドが広告出稿を中止していると、米紙「NewYork Times」が報じています。
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大企業が次々撤退、Xの広告収益に打撃
米メディア「Media Matters」は11月16日、Appleやディズニーといった主要ブランドの広告が「反ユダヤ主義的な内容を含む過激派のヘイトスピーチと一緒に表示されている」と報じました。
As X owner Elon Musk continues his descent into white nationalist and antisemitic conspiracy theories, his social media platform has been placing ads for major brands like Apple, Bravo (NBCUniversal), IBM, Oracle, and Xfinity (Comcast) next to content that touts Adolf Hitler and his Nazi Party.
— 引用:Media Matter
訳:Xのオーナーであるイーロン・マスクが白人民族主義者や反ユダヤ主義者の陰謀論に傾倒し続けるなか、彼のソーシャルメディア・プラットフォームは、Apple、ブラボー(NBCユニバーサル)、IBM、オラクル、Xfinity(コムキャスト)といった主要ブランドの広告を、アドルフ・ヒトラーと彼のナチ党を喧伝するコンテンツの隣に掲載している。
当初、この影響でXから広告を撤退したブランドとしては、Apple、ディスカバリー、ディズニー、IBM、ライオンズゲート、パラマウント、ソニー、ワーナー・ブラザーズなどが挙げられています。Xの社内推定では、失われた収入は1100万ドル(約16億円)とされていました。
米紙「NewYork Times」の報道によれば、現在100以上のブランドがボイコットに参加しており、Xは被害総額が7500万ドル(約112億円)に達するのではないかと懸念しているとのこと。
イーロン・マスク氏はこのデータは「詐欺的」であると主張し、「Media Matters」を含む複数の団体を起訴しました。しかし、実際に広告主の撤退に繋がったのは、マスク氏のX上での発言が関係しているようです。
But this isn’t the whole of it. Many of the brands who have suspended advertising on X say they were more concerned about the behavior of Musk himself, who responded to an antisemitic post with the comment: “You have said the actual truth.”
— 引用:9to5Mac
訳:しかし、これがすべてではない。Xへの広告掲載を停止したブランドの多くは、反ユダヤ主義的な投稿に対し、「本当の真実」とコメントで反応したマスク自身の行動の方が気になると語っている。
これらの問題を受け、広告を全面的に中止した100以上のブランドに加え、さらに数十のブランドが中止を検討しているとのこと。
米メディア「CNN」はまた、一部のブランドは広告を一時停止するだけではなく、Xでのすべての活動を停止していると指摘しています。
The flagship accounts belonging to Disney, Paramount, Lionsgate, Sony Pictures, Universal, and Warner Bros. Discovery (CNN’s parent company) have not posted on the platform in roughly 10 days, following Musk’s disturbing endorsement of an antisemitic conspiracy theory, which he still has not apologized for.
— 引用:CNN
訳:ディズニー、パラマウント、ライオンズゲート、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(CNNの親会社)の主要アカウントは、マスクが反ユダヤ主義的な陰謀論を支持し、いまだに謝罪していないことを受け、およそ10日間このプラットフォームに投稿していない。
また、@StarWars、@Pixar、@MarvelStudiosなど、ディズニー関連の最も知名度の高いアカウントも活動を停止しているとのこと。お気に入りのアカウントがツイートしなくなるというのはユーザーとしても悲劇的な事態ですが、これらのブランドは代わりに、Metaが所有する競合SNS「Threads」で活動しているとのことです。
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