まず初めに白状しておきますが、筆者はシベリアンハスキーを飼ったことがありません。「おバカでしつけが入らない犬種」というウワサを聞いてから、筆者の「飼ってみたい犬ランキング」の圏外に落ちてしまったからなんです。
ところが、SNSで世界中のドッグオーナーの投稿を見ていると、元気いっぱいなシベリアンハスキーたちが飼い主と楽しそうに暮らしている姿が続々と出てくるではありませんか!
ひょっとすると例のウワサは間違いじゃないのか……? よし、シベリアンハスキーについて納得いくまで調べてみることにしよう まずは飼った経験がある友人に話を聞いてみることにしました。
友人の元ハスキーオーナー(略してハスオ)にインタビュー
筆者: だいぶ前にシベリアンハスキーを飼ってたんだよね? どんな感じの生活だった?
ハスオ: どんな感じって、ざっくり言って大変よ。
筆者: そっかぁ大変か~。どんなふうに大変か話を聞かせてね。
どうしてシベリアンハスキーを飼うようになったのかな?
筆者: 普通に、ペットショップで子犬を買ってきたのが始まり?
ハスオ: 上司の家で産まれたのをもらってきた。子犬の頃はめちゃくちゃ可愛かったなぁ。自分は仕事があったから主にオカンが世話してた。
筆者: もしやオカンに全部丸投げ?
ハスオ: 違うよぉ。散歩は自分が連れて行ってたよ。
お散歩はどんなふうにしていたのかな?
ハスオ: 散歩は体力いるのよ。でかくなってきたらバイクにつないで走らせてた。
筆者: おーっ! 今では見かけないバイクで散歩! でもスピードが出たらワンコが疲れるんじゃ?
ハスオ: ふっ(失笑)疲れるもんかハスキーが。スタミナお化けやぞ。1時間走っても平気だもん。「まだまだ物足りないぜ」って催促してくるんだよ。
筆者: そうなんだ スタミナが妖怪化してんのね。
恐るべき体力のシベリアンハスキー、頭の良さはどうなんでしょう?
筆者: ちなみに頭はよい子だった?
ハスオ: うーん。頭はいいんだけど悪いなぁ。
筆者: どゆこと?
ハスオ: 主人の言うことはちゃんと理解してどう反応すればいいかわかってる。ハスキーは犬の言葉を話すんだよ。知ってた? たくさん話しかけてくるくせに主人の言いつけには知らん顔。ひどいだろ?
筆者: ぶぶっ(吹き笑)都合が悪いと聞こえないふりするんだ。
なかなか策士な一面がある犬みたいだね!
ハスオ: 後からもう一匹シェパードを飼ったんだけど、ハスキーが意地悪するんだよ。自分の方が立場が上だぞっておやつを独り占めにしたり、シェパードが拗ねても「ふふ~ん」てそっぽ向いてたり。
筆者: 悪いやつだー! 勇猛果敢なシェパードを敵に回すなんて!
ハスオ: 数年後に反撃食らってたけどね。相手が悪かったね。
食べ物に好き嫌いがあるのか気になる~
筆者: ハスキーってフードに好き嫌いなさそうなイメージだけど実際はどうだった?
ハスオ: うちの犬は雑食で何でも食べてたよ。スティック状のおやつをやたらおいしそうに食べてたんで自分もちょっと試してみたら不味かった……。
筆者: 人にはそりゃおいしくないでしょう(笑)。
味や匂いにあまりこだわらないタイプなのかな?
ハスオ: 雑食OKだったのはたぶん鼻があまり利かないからだと思うんだよね……
筆者: え? 犬なのに鼻が利かないの?
ハスオ: シェパードと比べると嗅覚が鈍感だった。飛んできたおやつをキャッチし損ねると、地面をクンクン探すんだけど見つからないんだ。「そこそこ!」って落ちた場所を指差してやると「あ、あった」と気が付く感じだったよ。
筆者: へぇぇ、それは意外! 嗅覚って犬種によって差があるんだね~。
飼っていた場所は屋外? それとも家の中?
筆者: ところでワンコは家の中で飼ってたんでしょ?
ハスオ: 当時は犬は庭で飼うのが当たり前で、家の中っていう選択はなかったよ。ハスキーは抜け毛がすごいからもし家の中だったらオカンが世話と掃除でキレてたかも。
筆者: 抜け毛の始末を考えたら確かに外の方が飼いやすいよね。
日本の夏は酷暑だけど、そこはどうしてたんだろう?
筆者: 毛がびっしりなら夏はどうしてたの? 外だと暑がるでしょう?
ハスオ: 夏は縁側の下に穴ほって涼んでたよ。水浴びさせたら生き返ってた。まぁ今ほど猛暑じゃない時代だったからできたことだねー。
筆者: 逆に冬は「オレの季節が来た!」って感じだった?
ハスオ: 寒けりゃ寒いほどイケイケだよ。何しろシベリアンだからね。
筆者: 人が寒さでガクブルでもハスキーはルンルンなんだね。
しつけが入りにくいってのは本当?
筆者: そうそう、ハスキーはしつけにくいと聞いたことがあるんだけど……。
ハスオ: 自由を愛する性格だから嫌なことはしないだけだよ。ダメな主人を見限って出て行っちゃうから野良ハスキーなんてのもけっこういたなぁ。誰かに叩かれた時には「あいつ嫌い!」て告げ口することもあるよ、もちろん犬語で。
筆者: 家出するんかい! しかも犬語で文句言うんかい!
シベリアンハスキーって、はっきりした意志を感じさせる犬なんだね!
筆者: ボーっとしてたら飼い主をなめてきそう。
ハスオ: 上手に育てれば愛嬌ふりまくいい犬になるよ! ほったらかしにしたらストレスをためて凶暴にもなる。猫を襲うこともあるから怖いよ。飼い主と犬の向きあい方にかかってると思う。うちの犬は10歳で病気で死んだけど、気丈なオカンがペットロスにかかってた。わが子同然だったんだよね。
筆者: そっかー。ハスオ宅ではハスキーを愛情込めて育てたんだね。
お、おう……。衝撃的な回答もあったけど収穫はたくさん!
元ハスキーオーナーの口から気になるワードがポンポン出てきました。まとめると次のような10個のお題になりましたので、これをもとにがっつり調査していこうと思います。
1. 子犬の頃はめちゃくちゃカワイイ
2. 疲れ知らずのスタミナお化け
3. 飼い主の命令も都合が悪いと聞こえないふり
4. 賢いシベリアンハスキー、ときに意地悪をする
5. 雑食で匂いの違いがあんまりわかんない?
6. 被毛びっしり抜け毛がすごい
7. 夏の暑さは酷すぎてハスキーも頭を使う
8. 自由を愛するシベリアンハスキー、ときに野良化する
9. 嫌なことがあると犬語で文句を言う
10. 飼い主次第で愛嬌ふりまくやさしい犬に
1. 子犬の頃はめちゃくちゃカワイイ
シベリアンハスキーの顔面って模様によっては悪役レスラーですが、子犬のころはそれさえも可愛さに変換しちゃうんですね。
お客さんにかわいがられて顔面がゆるみすぎた銀ちゃん生後3か月! よほどうれしかったんでしょうね。それにしてもすごい顔。何度も見てしまう(笑)
なにかずっと犬語をしゃべってるぞ! 子犬のラムジーくんを抱っこしている女性、あんまりかわいいので耐えられず体をよじりながら笑っていますね。
2. 疲れ知らずのスタミナお化け
シベリアンハスキーは犬ぞりの犬種としても有名ですね。寒さに強くて長時間の労働に耐えられるからこそできる、まさに天職じゃないでしょうか?
スタミナお化け×6頭! スタートの合図が待ちきれない! 走りたくて辛抱たまらず飛び上がっちゃってますよ。カッコイイ
スウェーデンのラップランドでシベリアンハスキーたちに犬ぞりのトレーニングをしている動画です。筆者は一度この地で犬ぞり体験をしたことがあるんですよ! 犬たちは走ることを心から楽しんでいて、20kmほどの行程を数回休憩を入れながら走り切っていました。
3. 飼い主の命令も都合が悪いと聞こえないふり
命令の意味が分からない犬と聞こえないふりをする犬は全然違います。シベリアンハスキーは果たしてどっちなのか? それがよくわかる動画を見つけました。
シベリアンハスキーのスピリットちゃんは、人形もぬいぐるみも投げ輪もリクエスト通りにちゃんと持ってくるのに、なぜか「フリスビーを持ってきて」という声だけは聞こえないふり。飼い主さんがしつこくお願いすると最後には根負けして持ってきてくれました。よほどお気に入りだったんでしょうか?
4. 賢いシベリアンハスキー、ときに意地悪をする
賢さにはずる賢いというのがありまして……。自分が得するようにこっそり動くところがシベリアンハスキーにはあるようです。
うわぁぁ。シベリアンハスキーが食べ始めてすぐにワルの目つきになってますよ! お皿をもっと離してやらないとゴールデンレトリバーが食べられなくてかわいそう(涙) シベリアンハスキーは器用に隣のお皿を咥えて自分のお皿の上に重ねてしまいました。筆者は手でもこんなに上手にやれる自信がないです。
おもちゃを口にくわえたまま寝ているシベリアンハスキー。でも周りを見ると仲間たちがふて寝している……。おもちゃを独り占めにしてほかの犬が遊べないようにしているんです。なんちゅう意地悪な!
5. 雑食で匂いの違いがあんまりわかんない?
鼻を使って物を探す能力は、人間が嗅覚を特化させた犬種と比べると少し落ちるのかもしれませんが、シベリアンハスキーも好きなものを嗅ぎわける素晴らしい才能を持っているようです。
飼い主さんが大量の納豆をかき混ぜています。腱鞘炎になりそう……。シベリアンハスキーのクッキーちゃん、アリスちゃんともう一頭(お名前わからない)のために作った特製納豆ごはん! トッピングはマグロとキャベツかな? 食品のチョイスが日本ならではだけど豪華ですね。
ねっちょりした納豆が糸を引きながら犬の口に消えていくのは、なかなか見応えがありますねぇ。アリスちゃんは好きなものだけを上手に選んで食べていますが、クッキーちゃんの食欲は一皿まるっと食べても収まらず、飼い主さんの太ももを踏んづけてお皿を奪いに行ってます。強い!
シベリアンハスキーのユキちゃんとモンティくんが試食会をしています。ニンジン、キュウリ、モモ、カボチャ、カッテージチーズ、イチジク、デーツ、クルミの順でお皿の上に置かれるも、「お肉まだ~?」と言いたげな顔。フルーツやナッツは大好きなようですね。カッテージチーズは一瞬でなくなりました。
6. 被毛びっしり抜け毛がすごい
筆者の家にも犬がいますが、一気に全身をブラッシングすると長時間かかって疲れます。シベリアンハスキーくらい保温性のある毛皮のお手入れには体力がいりそうですが、実際はどうなんでしょうか。
シベリアンハスキーの文太くんはお風呂場でブラッシングしてもらってスマイル全開です。終わった後にはもっさりと毛が積もっちゃっててすごい量ですね! 被毛はダブルコートでびっしり生えているとのこと、換毛期は抜け毛がふわふわ宙を舞うんだろうなー。
グルーミングエキスパートのお姉さんが被毛ケアのやり方を説明している動画。英語ですが見るだけでも参考になりますよ! ヘアミストをこまめにかけて毛が乾かないようにしていますね。飛び散り防止と絡まり防止かな? モデル犬がおとなしくていい子! お姉さんが無理に毛を引っ張ったりしないから気持ちいいんでしょうね。大あくびをしてます。
お昼寝してたら雪に埋もれちゃったシベリアンハスキー。豊かな被毛と雪の断熱効果でマイナス13度でも平気でした。寒ければ寒いほど本領発揮ってこういうことなんですね。その反対に暑さにはめっぽう弱いわけね。
7. 夏の暑さは酷すぎてハスキーも頭を使う
犬は炎天下で「ダウンジャケット着て裸足でいるようなもん」と聞いたことがあります。暑くてやってられるかー! シベリアンハスキーもいろんな工夫をしてツラい夏を乗り切ろうとするわけで……。
飼い主さんが「うちの犬を探していたら氷の上に寝ていたのよ」と呆れて笑っています。製氷機に自ら入り込むとは! シベリア並みに寒いんでしょうか? シベリアンハスキーは「ここがいいんだもん」とそっぽ向いてしまいました。しばらく製氷機の中で過ごすことにしたようです
涼し気なテラスにバケツが置いてあります。中には氷が浮かべてありますね。シベリアンハスキーが前足を突っ込みに来ました。夏季限定「冷やしハスキー」はいかがですか~? 毎日大きいプールを用意するのは無理だけど、こんな風にバケツに氷なら簡単に真似できそう。
8. 自由を愛するシベリアンハスキー、ときに野良化する
想いのままに過ごしたい欲求が強いと言われるシベリアンハスキー。では群れになるとどうなるのでしょうか?
賑やかな声が聞こえてきそう! シベリアンハスキーとマラミュートの集合写真だそうです。この中でカメラの方を向いてる子、どこかにいますかね? それぞれやりたいようにやっているのに仲間意識もちゃんとありそうなところが面白いです。
捨てられたのか逃げてきたのか、かなり状態が悪い野良ハスキーをレスキューした動画です。ライカーちゃんは毛が抜け落ち骨と皮になってしまいましたが、目には生きようとする力が宿っています。保護先で十分なケアと愛情を受けたおかげで徐々に体力が回復していきました。
元気が出てくると「うぉ~ん」と甘えたしゃがれ声も復活。それからはたくさんおしゃべりするようになりました。シベリアンハスキーにとってはおしゃべりが大事なコミュニケーションツールなんですね。
里親さんも決まってすっかり元気を取り戻したライカーちゃんは目を疑うほど美しい姿に。よかったよかった、ホッとしました。今度は幸せになってね。
9. 嫌なことがあると犬語で文句を言う
友人の元ハスキーオーナーもシベリアンハスキーはかなりの文句たれだと語っていましたが、あんまりブーブー言われたら飼い主さんも頭にくると思うんですよね。そのあたりはどうしているのでしょうか?
「もう寒すぎるから家の中に入りなさい」と飼い主さんがやさしく誘っています。シベリアンハスキーのゼウスくんは「い~や~で~す~」「ま~だ~遊ぶ~」と駄々こねまくり。夜の11時だそうで、こんなにブーブー言ってたら隣近所に迷惑をかけないかひやひやものです。
おやつを見せて「いい子ね」とおだてる飼い主さん。文句ブリブリながらも部屋に戻ってくるゼウスくん。人間の子供と全く同じですな。飼い主さんは若干恐い声になってしまいましたが、ゼウスくんの我がままによく耐えてると思います。
「Love me?」「Love?」「Do you love me?」と字幕通りにLoveを連呼して聞こえる! シベリアンハスキーは飼い主さんの愛がほしくて必死に抗議しています。なぜだか塩対応の飼い主さん。筆者ならこんなに迫られたら速攻で「大好きよーっ!」とハグしてしまうのにな。
10. 飼い主次第で愛嬌ふりまくやさしい犬に
犬は愛情深くて小さいものや弱いものを守るというイメージがありますが、我が道を行きたいシベリアンハスキーではどうなのでしょう?
こちらはセラピードッグとして働いているシベリアンハスキー。もともと持っている素質を訓練で上手に引き出していると思われます。メンタルケアが必要な人たちが安心して触れ合っていますね。どんな年代の人も笑顔にしているのはシベリアンハスキーだからこそじゃないかな?
先にクッションに収まっている猫を気遣って、そーっとそーっとクッションに座ろうとするシベリアンハスキー。「揺らしてごめんね、端っこに寄るからね、ボク優しいだろ?」なんて言ってそう。飼い主さんがストレスがたまらないような環境が作れたら、ペットの種族が違っても問題なく一緒にいることができるんですね。
元気なシベリアンハスキーも年を取る! シニア犬になるとどんな感じ?
さて、インタビューした元ハスキーオーナーのワンコは10才でお星さまになったそうですが、最近ではペットの長寿が話題になっているので、シベリアンハスキーも10才超えのワンコが増えたのでは? シニア犬になったらどんな暮らしをしているのでしょうか? 日本の飼い主さんの投稿を調べてみました。
お散歩中の14才のみっきーちゃん、ちょっとヨチヨチ歩いているけど楽しそうな姿が愛おしいですね。子犬と間違われるくらいに可愛らしさは健在です。
シベリアンハスキーのももちゃん、歯石をとるかどうか飼い主さんが迷ったようです。人間と違って全身麻酔をしての施術になるので、12才のシニア犬になると体調が心配ですよね。
おお! ハリーくんは12才にして遂にトイレを覚えましたか! パチパチパチパチ! 飼い主さんは嬉しかったでしょうね。でもシベリアンハスキーですよ、時間をかけて覚えたっていうよりやり方は知ってたけどずっと知らん顔してたんじゃない?
寝たきりになったシベリアンハスキーの母犬のために、きょうだい犬がみんなで揃って会いに行った動画です。母犬ダイアちゃん、ルビーちゃん、ヴィヴィアンくん、メープルちゃん、ロットバルトくんの4きょうだい。
たくさん子犬を生んだであろうダイアちゃんは14才で、もう10才にもなる成犬の我が子たちを見て嬉しそうに眼がキラキラしています。生んだ時を思い出しているのかな?
それにしても飼い主さんたちのネットワークに感心しました。こういう企画は素敵だと思います。時々集まると犬たちも刺激があって元気が出るだろうし、飼い方の相談など飼い主さんもしやすいですしね。
筆者の犬にもきょうだいがいますが、全国に散らばってるから再会は難しいだろうなぁ。
こんなに才能豊かなシベリアンハスキーに悪いウワサが立ったのはどうして?
お題を考察していたらシベリアンハスキーの沼にはまった筆者。愛嬌があって賢くて、しっかり自己主張できるなら飼い主のリード次第でいくらでもよい犬になりそう! だからバカ犬呼ばわりはあんまりじゃない?と思いました。どうして悪いウワサが立っちゃったんだろう?
1980~90年代の日本でシベリアンハスキーの大ブームがあった!
今から40年ほど前に、道を歩けば必ずシベリアンハスキーを連れた人とすれ違うような時代があったんですよ! その頃発刊された漫画『動物のお医者さん』に「チョビ」という名前のシベリアンハスキーが登場して漫画も犬も大人気になりました。
チョビはおっとりのんびりした愛されキャラでしたので、そのイメージでシベリアンハスキーを家族に迎えてみたら、こんなはずじゃなかったと山に捨てに行った飼い主もいたということです。マジですか……。
でも、漫画は今読んでもとっても面白くて笑えます。まだの方はぜひ読んでみてほしい!
ペット業界の販売促進と飼い主の知識不足が悲劇を生むことに
人気が出ると産めよ増やせよと無理なブリーディングをする業者が現れるのは昔から変わりません。当時、今よりももっと動物は「モノ」として扱われていたので、ペットショップ側が飼育環境の整った家庭かどうか確認して売っていたか、かなり怪しい。
しんどい環境で生きるしかなかったシベリアンハスキーはたくさんいたと思います。筆者の想像ではありますが、家出して野良犬になったり、反抗して飼い主の命令を聞かなかったりしたせいでバカ犬と呼ばれたのだとしたら、本当に申し訳ないな……。
犬好きはもうシベリアンハスキーにかわいそうなことはしたくない
そんなかわいそうな状況を知って、心優しい犬好きたちはもうシベリアンハスキーを飼おうとしなくなったのかもしれません。次第にブームは去っていきました。今ではお散歩中のシベリアンハスキーに出会う機会は少なくなったなーと感じます。
もちろん、お世話ができる人手と知識があって夏場の暑さに対処する住環境があるなら、日本でシベリアンハスキーを飼っても何の問題もないんですよね。ご縁があったシベリアンハスキーがハッピードッグになるにはどうすればいいのか、よーく検討する必要があると思いました。
シベリアンハスキーにまつわる誤解についてTwitterの反応は?
きゃー! 3頭ともキレイ 画像を引き延ばして額に入れて飾りたい! アンジーちゃん、ブラットくん、ザハラちゃんの美トリオ。飼い主さんは「十分な運動を与え一緒にいれば飼いやすい」とつぶやいています。とにかく運動がキモですね。
モフモフしたい衝動にかられる子犬のライトくん。飼い主さんはシベリアンハスキーが凶暴な犬っていうイメージを払しょくしたいと願っています。ライトくんから凶暴性は全然感じませんね。物事を型にはめて判断しないと落ち着かない人たちって結構いるんです。心無い言葉にめげないでね。
「ハスキーはえぇぞ!」という一言が全てを物語っていますね。もしシベリアンハスキーに言うことを聞いてもらえなかったら、人間の方がなんかやらかしているに違いない。筆者も胸に手を当てて理由を考えてみたいと思います。
いやーん、これかわいい! 一生懸命コマンドを覚えているシベリアンハスキーのるいくん。賢いからこそじっと飼い主さんの声を聞けるんですよ。一つできたらたくさんほめてその気にさせると呑み込みが早くなりますよね。お手のときによいしょと前足を出すしぐさが萌えポイントてんこ盛りです。
そういう独断と偏見はそのままにしておいていいのでは? 飼い主さんに美人が多く感じるのはシベリアンハスキーの顔立ちがシュッとしているからかもしれませんよ。だって犬と飼い主は似るってよく言うじゃないですか。
ハッピードッグはここだよ! 飼い主さんとそっくりになってしまったシベリアンハスキー
夫婦は長く一緒にいるとだんだん似てくると言いますが、飼い主とシベリアンハスキーでも同じ現象が起きるようです。SNSを調査中に目についた「似た者同士」の画像をご紹介しましょう。
なんですかこのクールな表情は! 自分は美しいと知っている者だけがもつオーラをおふたりから感じますね。飼い主さんのほかの投稿を見たらなるほどねーと納得しますよ。
両脇のどちらが飼い主さんかすぐにわかっちゃいませんか? 狙って撮ったわけじゃないでしょうけど、明るい笑顔がなんともそっくりで微笑ましい 陽気な笑い声が聞こえてきそうです。楽しいドライブになったのは間違いでしょうね。
音楽好きの飼い主さんと歌が上手なシベリアンハスキーが一緒に楽曲を作っています。おふたりの柔らかい雰囲気が伝わる動画ですよね。
こちらは飼い主さんがシベリアンハスキーの顔をご自分の顔面に作った動画です。まぶたの上に犬の目を描いてまばたきをしてるところは見た目がちょっと怖い……。できばえはどうでしょうか? 愛犬の顔が模様の多いタイプだったらメイクが楽しいかもですね。チャレンジしてみる?
悪い評判なんて吹き飛んでしまった! シベリアンハスキーはスゴイ犬ですよっ
ずっとシベリアンハスキーの投稿を調べていたら、筆者はすっかり飼った気分になってしまいました。筆者が選ぶ「飼ってみたい犬ランキング」でトップに躍り出ましたよ! うちの犬にハスキー模様をペイントしたい衝動が。いかん、だいぶやばい飼い主になっています。
SNSを通じてシベリアンハスキーの陽気な笑顔に目がハートになり、飼い主さんたちのハスキー愛もしっかりと伝わってきました。今度はぜひ実物のシベリアンハスキーとお近づきになってうちの犬と一緒に遊んでもらいたいです。日本の生活環境だとさまざまな工夫が必要でしょうが、幸せなハスキーライフを飼い主さんと送ってくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
Source: app