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イーロン・マスク「Twitterユーザーの90%以上がボット」憶測ツイートのエグい狙い



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テスラやSpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏は先日、進行中だった「Twitter買収」を一時保留する意向を明らかにしました。同氏はこれについての理由を、自身のTwitter上で明らかにしています。

*Category:テクノロジー Technology|*Source:wccftech ,@elonmusk ,Reuters

イーロン・マスク「ボットアカウントの数がおかしい」Twitterの調査結果に疑いを示す


イーロン・マスク氏はTwitter買収提案を一時保留にした理由について「Twitterのアクティブユーザーのうちの、ボットや偽アカウントの割合を正確に測定する必要がある」と指摘しています。

これは、先日Twitterが開示した「偽またはスパムのアカウントは、収益化できるデイリーアクティブユーザーの5%未満だった」という調査結果に対する疑いです。なお、米通信社「Reuters」によれば、Twitterは2022年第1四半期、2億2900万人のユーザーに向けて広告を配信していました。

マスク氏はツイートで、独自の調査を開始することを表明。自身のTwitterアカウントの「100人のフォロワー」を無作為に抽出するとしています。

これについて詳細を聞いたユーザーとマスク氏のやり取りによれば、この「100」というサンプル数は、Twitter社が実際に使っているサイズとのこと。

この中の「100」というサンプル数は少ないように思えますが、マスク氏はその後さらに「Twitter社から秘密保持契約(NDA)違反の警告を受けた」とツイート。ここまでの彼の発言が正しければ、Twitter社が実際に「100」のサンプル数でボットや偽アカウントの割合を推測していたと考えられます。

そして彼は、広告主にとって重要な指標であるデイリーアクティブユーザーの90%以上が偽/スパム/重複である可能性もあると指摘。「史上最も人気のあるツイートが、デイリーアクティブユーザーの2%にしか“いいね!”されていないというのは非常に奇妙なことだ」と付け加えています。

テック系メディア「Wccftech」は、この同氏の買収保留と、繰り返される「Twitter下げ」の発言について、買収価格を下げるための再交渉の策略かもしれないと指摘しています。

Twitterの株価、つまり企業価値が下がれば、マスク氏にとっては利益になり、同社への交渉力は強まります。実際、Twitterの株価は5月13日時点で40.72ドルで、マスク氏が提示した1株当たり54.20ドルという買収価格よりも25%ほど低い状態です。

マスク氏は他のツイートで「まだ買収に取り組んでいる」とも発言しており、Twitterの買収を取りやめようとしているわけではないことを明らかにしました。マスク氏の発言に翻弄され続けるTwitter社ですが、彼と同社の駆け引きはまだしばらくの間続きそうです。

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