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インテル次世代CPU「M1 Maxを上回る」ベンチマーク結果。それでもAppleに勝てない「最大の弱点」

インテルの次世代CPU“Alder Lake”シリーズのモバイル向けプロセッサ、Core i9 12900HKのベンチマーク結果を、テック系メディア『wccftech』がリークしました。


 * Category:テクノロジー technology
 * Source:wccftech, Geekbench

インテルの次世代モバイル向けCPU、Core i9 12900HKがM1 Maxに勝利


Appleから先日発表されたM1 Maxは素晴らしいチップであり、競合ともいえるAMDとインテルに刺激を与えています。今回は、早速そのM1 Maxを超えるインテルのチップセットがリークされました。

インテルの次世代モバイル向けCPU、Core i9 12900HKは、ベンチマークソフト『Geekbench 5』において、シングルスレッドで1851点を記録し王座を手にしました。なお、『Geekbench 5』に登録されたM1 Maxチップのシングルスレッド性能は1785点です。


Core i9 11980HKが1616点だったため、次世代のシングル性能は14.5%向上したことになります。また、AMDの最高のモバイル向けプロセッサは1506点を記録しています。

さらにCore i9 12900HKはマルチスレッドで13256点という驚異的なスコアを獲得し、M1 Maxは12753点を次点に抑えています。『wccftech』はこれについて、シングル性能はインテルの勝利を予想していたものの、マルチ性能でもAppleに勝ったことは驚くべきことだ、としています。


『wccftech』はさらに、Alder Lakeのbig.SMALLデザインがノートPCなどのモバイル向けに特化したものであることを考えると、極めて電力効率の高い“eコア”の導入は、モバイルCPUとしてのパフォーマンスをさらに向上させるだろう、と報じています。

ただし、それでも電力対性能の面ではやはりAppleに分があるだろう、と『wccftech』は続けています。x86(インテルが採用するアーキテクチャ)が電力効率でARM(Appleが採用するアーキテクチャ)に勝つことはない、とのこと。省電力性が重視されるノート向けプロセッサとしては、これは大きな弱点です。

そもそもARMアーキテクチャ自体が消費電力の点で圧倒的優位を持つため、この点ではAppleのMacBookシリーズの優位が続くことは間違いないでしょう。また、M1 MaxにはCPUの他にも、圧倒的なグラフィックス性能という強力な武器もあることも忘れてはいけない点です。

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