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【MLB】故障中の大谷選手が強硬出場を直訴?監督の対応は…?

9月4日(日本時間5日)、アナハイムでロサンゼルス・エンゼルス対ボルティモア・オリオールズ戦が行われました。エンゼルスの大谷選手は、試合前のフリー打撃中に負傷しこの試合を欠場。翌日には、負傷者リスト入りするかどうか注目されていた中、大谷選手はネビン監督に試合出場を希望したそうです。

負傷者リスト入りは打者としても今季終了を意味していただけに、本塁打王などの個人タイトル獲得を期待するフアンにとっては朗報。レギュラーシーズンの試合数は残すところ30程度。大谷選手は残り試合でどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。

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目次

大谷選手が負傷

4日の試合前のフリー打撃の時、低めのボールをハーフスイングした際に足を滑らせるように体勢を崩した大谷選手は、右脇腹を痛め、そのままベンチ裏へ引き揚げ試合も欠場しました。一夜明けてエンゼルスが大谷選手を負傷者リストに入れるか注目されましたが、大谷選手はネビン監督に出場を希望。

さすがに、監督は却下しましたが、試合前の会見では、「ショウヘイは、昨日よりもずっといい状態で球場入りした。今日はスタメン出場しない」と説明しながらも代打出場の可能性については否定せず。負傷して以来3試合欠場しているものの負傷者リスト入りしていないのだから、個人タイトル争いは期待できそうです。


個人タイトルの行方、現時点の成績

エンゼルスが属するアメリカン・リーグの個人タイトル争いは、現在(9月7日時点)どうなっているのでしょうか。

MLBの主要なタイトルは、野手では、本塁打王、打点王、首位打者、盗塁王、があり、投手では、最多勝利、最多奪三振、最優秀防御率。各部門の上位者は次のようになっています。

本塁打

1位大谷44本
2位ルイス・ロベルト(シカゴ・ホワイトソックス)35本
3位アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)34本
4位アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)31本

打点

1位アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)100
2位カイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)99
3位大谷95

打率

1位コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ).339
2位ヤンディ・ディアス(タンパベイ・レイズ).320
3位ボ・ビシェット(トロント・ブルージェイズ).314
4位大谷.304
5位吉田.292

盗塁

1位エステウリ・ルイーズ(オークランド・アスレチックス)58
2位ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)39
3位フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)36
20位大谷20

勝利数

1位カイル・ギブソン(ボルティモア・オリオールズ)14
2位クリス・バジット(トロント・ブルージェイズ)14
3位ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)ほか2名13
12位大谷10

奪三振数

1位ケビン・ガウスマン(トロント・ブルージェイズ)207
2位パブロ・ロペス(ミネソタ・ツインズ)199
3位ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)195
10位大谷167

防御率

1位ゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)2.90
2位ソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)2.98
3位カイル・ブラディッシュ(ボルティモア・オリオールズ)3.03

大谷選手のタイトル獲得可能性、本塁打王

大谷選手のタイトル獲得可能性について見てみます。

本塁打は1位につけており、2位に9本差、3位に10本差。残り試合数は大谷選手が24、2位のロベルト選手が25、3位のガルシア選手が26。2位以下の選手が逆転するには、大谷選手がこれ以上本塁打数を打たなかったとしても、ロベルト選手は2.5試合に1本以上、ガルシア選手は2.3試合に1本以上のペースで打たなければなりません。これまで、2位のロベルト選手は3.7試合に1本ペース、3位のガルシア選手は4試合に1本のペース。2人ともこれまで以上のペースで本塁打を打たなければ大谷選手を追い越すことはできません。

一方、大谷選手はこれまで3試合に1本ペースで本塁打。ですから、大谷選手が出場し続けるとなると、ロベルト選手とガルシア選手はさらにハイペースで本塁打を打たなければなりませんので、逆転は難しいと思います。

大谷選手のタイトル獲得可能性、打点王

打点は3位につけており、1位のガルシア選手とは5点差、2位のタッカー選手とは4点差。残り試合数は、ガルシア選手が23、タッカー選手が21、大谷選手が21。打点は、現在トップで残り試合数も最も多いガルシア選手が有利そうです。

大谷選手のタイトル獲得可能性、首位打者

打率は4位につけていますが、1位のシーガー選手とは.035の差と大きいです。シーガー選手の打数は386、大谷選手のは497。打率計算の分母である打数の値が、シーガー選手は大谷選手よりも100以上少ないので、シーガー選手の打率は大谷選手のそれよりも変わりやすいといえます。

現時点での二人の打率の差は大きいので、シーガー選手は自分の調子に応じて打数を増減し、打率を調整することも可能。自身のチーム・テキサス・レンジャーズはワイルドカード争い真っ最中なので、チームが許せば、シーガー選手が有利だと思われます。

注目選手、アドリス・ガルシア

タイトル争いで本塁打3位、打点1位につけているのが、テキサス・レンジャーズのアドリス・ガルシア選手。1993年、キューバ生まれの30歳、MLB4年目です。キューバ国内の野球リーグに4年間所属した後、日本の読売ジャイアンツに所属し4試合に出場。7打数無安打で契約解除されています。その年にフランスに亡命し、翌年にはセントルイス・カージナルスとマイナー契約。カージナルスでメジャーデビューを果たすも、出場は少なく、テキサス・レンジャーズへ移籍。移籍翌年の2021年からレギュラーを獲得し、以来オールスターにも2度選出。走攻守を兼ね備えた遅咲きの外野手です。

注目選手、フリオ・ロドリゲス

本塁打で9位、打点で4位、打率で11位、盗塁で3位と全てにおいて好成績を収めているのが、シアトル・マリナーズフリオ・ロドリゲス選手。2000年にドミニカ共和国で生まれた22歳ロドリゲス選手はMLB2年目。

2017年にアマチュア・フリーエージェントでシアトル・マリナーズと契約してプロ入り。マイナーリーグを経て2021年シーズンのオフにメジャー契約。2022年シーズンの開幕からメジャーデビューしそのままレギュラーに定着。その年は、オールスターゲームに初選出され、アメリカン・リーグ新人王を獲得。

ロドリゲス選手は、現在シアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターをしているイチロー氏の愛弟子。イチロー氏の球団殿堂入り式典ではロドリゲス選手はイチロー氏に花束贈呈をしております。


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