【3月4日J3開幕‼】元日本代表の戸田和幸新監督が率いるSC相模原に大注目‼

先月にJリーグが開幕し、J1・J2ではすでに第2節が消化されました。そして今月からJ3リーグも開幕します。「J3なんて…」と思う方もおられるかもしれませんが全くそんな事はありません！　それぞれのチームが自チームの成熟や昇格に対してメラメラと対抗心を燃やしており、トップカテゴリーとは全く異なる”熱さ”がそこにはあるのです。

そしてその中でも今回は、サッカージャーナリスト小澤一郎さんによるYouTubeチャンネル『小澤一郎　periodista』より今季大注目のSC相模原について取り上げていきたいと思います！　SC相模原といえば地元出身の元日本代表選手、戸田和幸氏が監督に就任したことで話題を呼びましたね。戸田さんといえば高い言語化能力で試合の解説などにも定評があり、かねてからJリーグ監督への待望論があったお人です。

動画の尺はおよそ1時間。「さすがにこの長さは見られない」という方も、この記事を読むことでSC相模原の取り組みや現状について知ることができ、今後J1リーグのみならずJリーグ全体を楽しむことが出来るようになるはずです。さらには2年後3年後のSC相模原の成長・躍進も楽しめるようになるのではないでしょうか！　これであなたもサガミスタです！　ぜひ最後まで読んでみてください！

1. SC相模原の新監督、戸田和幸とはどんな人？
2. 戸田監督の掲げるサッカーとは？
- 2.1. 個人の成長がチーム躍進の鍵「分かっていても難しいを目指す」
3. 今季J3のレギュレーションは？
4. 3月4日はホームゲームあの芸人も応援に
5. まとめ：今季の相模原は成長の年1年間通して追いかけるとチームが「化ける」瞬間を見られるかも

SC相模原の新監督、戸田和幸とはどんな人？

まずは話題の戸田監督についてお伝えしましょう。先程もお伝えした通り神奈川県相模原市出身の現在45歳。現役時代は清水エスパルスやサンフレッチェ広島などでプレーし、日韓ワールドカップには日本代表として選出されています。当時の奇抜な赤髪でご存じの方も多いのではないでしょうか。また海外でプレーした経験もあり、ワールドカップ翌年の2003はプレミアリーグの名門トッテナム・ホットスパーに移籍しています。

引退後は解説業を忙しくこなしながらも、大学や社会人チームにおいて指導者として研鑽を積んでこられたようです。また以前には自身のYouTubeチャンネルでも試合解説の発信を続けており、更新頻度の落ちた現在でも登録者数は10万人います。

戸田監督の掲げるサッカーとは？

いつも理路整然と自分の考えを発信してきた戸田さんだけに、志向するサッカーも形にこだわった効率的なものかと思いきや、動画冒頭では「選手にプレーすることを求める」とサッカーの存在価値やサッカー選手としての喜びについて語っています。昨今のサッカーではボールのない状態での動きにも注目が集まり、それが重要視される中で「そんな事はわかっている」と前置きをしつつある種の逆説的な持論を展開。

また、チームのプレースタイルの話題となるとボールを保持するかしないかの話になることが多いですが、それについても全く別の視点で捉えており「ボールの保持自体に意味はない。とは言っても試合のデータを見ていると6割を超えていたりする」とあくまでそれがチームの目的ではなく、選手たちがそれぞれ最良の判断をした結果だと言い切っています。

個人の成長がチーム躍進の鍵「分かっていても難しいを目指す」

この動画で戸田さんが特に強調していたのが個人の成長です。選手個人の能力を高めることの出来るアプローチをすることで状況に応じた判断をピッチ上の選手自身が行っていくのが理想だと。これをインタビューの中ではよく「自然発生的に…」という言葉がよく使われていました。ピッチの上で出た現象に対して、瞬時に個人個人が最善の選択をするようなチームがあれば正しく最強です。

またチームの共通認識に対しても「自分たちが分かっていて、相手が分かりづらいもの」を理想だと話しており、さらには分析をされた上でも対応できないものを目指したいと語っていました。この例えとして動画の後半ではカタールワールドカップの優勝国、アルゼンチンを例に挙げられています。攻撃的とも守備的とも言い表せないような、ピッチ上で起こる数々の現象こそがまさに戸田監督の目指すものなのでしょう。

今季J3のレギュレーションは？

3月4日に始まるJ3リーグですが、北は青森から南は沖縄まで全20クラブでしのぎを削ります。ホームアンドアウェーの総当たりで行われるリーグ戦ですので、最終節はなんと12月2日を予定。そしてJ2に昇格できるのは上位2チームのみで、J2ライセンスを所持していない場合は昇格は無しとなってしまいます。そこも含めて見どころだということですね！

ちなみに2023年シーズンのライセンス交付チームはすでにJFAの方から発表されており、9つのチームに交付されています。その中にはもちろん相模原も。その他にも上位リーグの経験がある松本山雅やFC琉球、いわてグルージャなどは言うまでもなくライセンスを持っているので実質、半分以上のチームに昇格のチャンスが有ることになります。最終節まで見逃せません！

3月4日はホームゲームあの芸人も応援に

初戦はなんとホームゲーム！　絶対に勝たないといけません！　そしてそんな選手たちを後押しすべく、当日はイベント盛り沢山です。11時30分からオープンするイベント広場ではサッカー芸人でおなじみのペナルティのお二人が登場する予定。その他にも、キッチンカーや先着3000名にグッズプレゼントもあるようで、14時に始まる試合まで楽しいこと間違いなしです！　

まとめ：今季の相模原は成長の年1年間通して追いかけるとチームが「化ける」瞬間を見られるかも

戸田監督はチームと3年契約を交わしています。そのためこのチームは今年だけではありません。戸田監督の理想を形にするべくSC相模原もそれ相応の覚悟を決めているのです。しかし今回のインタビューを聞いてるとすべてが実現し、J1まで駆け上がっていってしまうのではないかと思ってしまうほど話に説得力があります。本人は自分のチームづくりを「難しいチャレンジ」だと言っていますが、どこかで自分の理論に確信を持ち、自信の大きさを終始感じました。

しかし、いくらJ3といえどプロはプロです。そう簡単にはいきません。去年J2から降格してきた、FC琉球といわてグルージャ盛岡。その他にも去年僅差で昇格を逃した、鹿児島ユナイテッド、松本山雅、FC今治も優勝候補筆頭でしょう。SC相模原の初戦はガイナーレ鳥取です。つまり絶対に落としてはいけない闘い。この初戦で勝ち点3をゲットして波に乗れるか、といったところも注目して見てもらうと楽しく見れるのではないでしょうか！