先日は大阪国際女子マラソンが行われました。最初からハイスピードのレース展開でハラハラドキドキの展開でしたね。その中で、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権が…という解説が流れていました。
これはいったい何なのか? パリオリンピックとどのようなつながりがあるのか?MGCについて少しわかってもらうことで、優勝争い以外の楽しみも中継で見つけていただけたらと思います。
目次
- 1. MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ってどんな大会なの?
- 1.1. MGCに出るためにはどうすればよいの
- 1.2. MGCに出るための指定大会とは?
- 1.3. MGCに出るための記録や順位は?
- 1.4. 大阪国際女子マラソンはどうだったの?
- 2. 今後のマラソン
MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ってどんな大会なの?
そもそもMGCってどんな大会なのか…
「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」とは、日本陸連が主催するオリンピックマラソン日本代表選考会のことです。
前回のMGCが初開催で2019年9月15日。東京オリンピックの日本代表選考会でした。
今回は、来年行われるパリオリンピックのマラソン日本代表選考会で2023年10月15日(日)に東京を開催することになっています。
MGCで2位までに入った選手は、パリオリンピック日本代表に内定することになっており、マラソン代表3枠のうち2枠を決めてしまうかなり重要な大会です。2位までが内定という見た目でわかりやすいという点では良いかもしれないですね。
MGCに出るためにはどうすればよいの
男子・女子ともにMGCの指定大会に出場し、日本人上位に入ることが条件。さらに規定タイムをクリアする必要もあります。「ワイルドカード」で各条件を突破することでも出場することも可能!
規定タイムをクリアするための大会では、大会に出るためのペースメーカーがついて前を引っ張ってくれる人が途中までついてくれますので、タイムを重視したレースが展開されかなりの好記録が臨めることになっています。だから、テレビで展開を楽しくというのは後半なのでしょうか。
MGCに出るための指定大会とは?
もうパリオリンピック選考会MGCへの道はだいぶ進んでいるんで今年度の大会を紹介しますね。
<男子>6大会
G1:北海道マラソン2022<終了>
G1:福岡国際マラソン2022<終了>
G1:第53回防府読売マラソン大会<終了>
G1:第71回別府大分毎日マラソン大会
G1:大阪マラソン2023
G1:東京マラソン2023
<女子>5大会
G1:北海道マラソン2022<終了>
G1:第42回大阪国際女子マラソン大会<終了>
G1:東京マラソン2023
G1:名古屋ウィメンズマラソン2023
G2:大阪マラソン2023
MGCでパリオリンピックを目指そうと思えば残りあとわずかですね。
MGCに出るための記録や順位は?
表を作成してみました。
テレビを見ていると難しくないのかなと思っていたんですが
意外と難しかったのでビックリ!
下の表の注釈です
※1:「指定大会」の順位は、国内選手の順位。
※2:対象国際大会:ワールドアスレティックス(世界陸連、WA)ラベル大会のエリートラベル以上の大会。
※3:シリーズⅠ、シリーズⅡで重複が生じた場合も繰り上げは行わない。
※4:指定大会のグレードごとに定められた着順に、MGCファイナリストが入った場合も繰り上げは行わない。
※5:今後の追加大会に関しては、大会内順位+記録について、開催場所、時期、過去の実績をもとに設定を強化委員会およびロードランニングコミッション(JRRC)で検討する。
※6:北海道マラソン2022におけるMGC進出条件
1~3位+記録条件(男子:2時間14分00秒/女子:2時間32分00秒)
4~6位+記録条件(男子:2時間12分00秒/女子:2時間30分00秒)
大阪国際女子マラソンはどうだったの?
実際、大阪国際女子マラソンではどのようになっていたのか。
具体的に見ていこうと思います。
大阪国際女子マラソンの結果
1位ヘヴン・ハイル・デッセ選手(エチオピア) 2:21:13
2位メセレット・ゴラ・シセイ選手(エチオピア) 2:22:12
3位(1)安藤友香選手 2:22:59
4位(2)上杉真穂選手 2:25:18
5位(3)川侑美選手 2:25:20
6位(4)前田彩里選手 2:25:24
7位(5)池田千晴選手 2:25:59
8位(6)大東優奈選手 2:26:09
表から見て成績が日本人選手の中で、
順位が1位から3位でありかつタイムが2:28:00以内
順位が4位から6位であり且つタイムが2:27:00以内であれば、
10月15日に東京都内で行われるMGCへの出場権を獲得することができる。
ということで大東選手までがMGCの出場権を獲得したことになりますね。
これだけだとそんなにややこしくないですよね。
今後もたくさんの選手がMGCへの出場権を獲得してほしいと思います。
今後のマラソン
今後のマラソンも注目です。男子はやはり東京マラソン。日本記録保持者、元日本記録保持者など注目選手が多数エントリーしています。
女子は名古屋ウィメンズマラソン。この大会で毎年好記録が生まれているだけに今年もと注目!
これからマラソンシーズンも佳境に入ってきますが、見どころ満載、楽しみいっぱいです。
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