【野球】4点差なのに何故？岩崎選手にセーブが付いた〝細かすぎるルール〟

9月9日に甲子園球場で行われた阪神対広島戦で、阪神の岩崎優投手が今シーズン31セーブ目を挙げ、セ・リーグ1位に浮上しました。セーブポイントは3点差以内を守った場合に記録される場合がほとんどですが、この日の岩崎投手は、4点リードした場面で登場してセーブポイント。なぜポイントがついたのでしょうか。

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岩崎投手を紹介

阪神タイガースのクローザー、岩崎優投手を紹介します。

アマチュア時代

岩崎優投手は、1991年、静岡県清水市(現：静岡市清水区)生まれ、32歳。中学校の軟式野球部で野球を始め、国士舘大学への進学後は、救援投手として活躍。東都大学野球2部リーグで通算52試合10勝8敗、防御率1.75。

プロ1年目(2013)、プロ2年目(2014)

2013年のNPBドラフト会議で、阪神タイガースから6巡目で指名されて入団。2014年は、開幕こそ二軍で迎えたが、4月2日に先発投手として一軍公式戦に初めて登板し初勝利。一軍公式戦では通算17試合に登板。先発で5勝4敗、防御率3.50を記録。

プロ3年目(2015)、プロ4年目(2016)

2015年は、開幕から一軍の先発ローテーションに定着。15試合の先発登板で防御率3.51を記録。ただし、3勝10敗と大きく負け越しました。2016年は、レギュラーシーズンを二軍でスタートするも5月に一軍合流。先発投手としては、8月末まで13試合の登板で3勝5敗という成績にとどまるも、9月から中継ぎに転向。

プロ5年目(2017)、プロ6年目(2018)

2017年は、中継ぎ要員として、入団後初めてシーズンを通して一軍に帯同。一軍公式戦では、チームで2番目に多い66試合に登板。4勝1敗15ホールド、防御率2.39という好成績を残しました。2018年は、レギュラーシーズンの一軍公式戦では、前年に続いて、中継ぎで61試合の登板。成績は1勝3敗10ホールド、防御率4.94と前年を下回りました。

プロ7年目(2019)、プロ8年目(2020)

2019年は、左肘の張りで、レギュラーシーズンを二軍でスタート。一軍に復帰してからは中継ぎに専念。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦の登板数が48試合と過去2年を下回ったものの、3勝0敗26ホールド、防御率1.01という好成績を記録。2020年は、クローザーを務めるロベルト・スアレスが休養しているときに、その代わりに登板し、一軍公式戦で初セーブ。

プロ9年目(2021)、プロ10年目(2022)

2021年は、東京オリンピック代表に選出され、決勝戦の対アメリカ合衆国戦で8回無死一塁から登板し、クリーンアップを三者凡退に退け日本の金メダルに貢献。オリンピックでの活躍が評価され、静岡県民栄誉賞を受賞。この年は最終的にチーム最多タイの62試合登板を果たします。2022年は、抑えを任され、57試合の登板で防御率1.96、28セーブ。FA権を行使した上で、残留することを発表。

阪神優勝

阪神は、9月14日、巨人に4対3で勝って、2005年以来、18年ぶり6回目のセ・リーグ優勝を果たしました。阪神は2点をリードして迎えた九回表、マウンドに立ったのは抑えの岩崎優投手。1死から巨人・坂本にソロ本塁打を打たれ、続く秋広にも二塁打を許しますが、梶谷、北村を打ち取り、4―3で巨人を振り切りました。この試合で岩崎投手は32セーブ目。9月17日現在、32セーブとしており、中日のマルティネス投手、ヤクルトの田口投手と並んでセーブ数1位となっています。