『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』にHOMEを経由して過去作のポケモンを連れて来られるようになってから一ヶ月が経過しました。HOME解禁から追加された準伝説ポケモンたちは様々な役割を持てるポケモンたちが多く、数ヶ月前はバトルでの使用率が上位にいたポケモンたちも、準伝ポケモンたちの登場によって使用率が低下してしまったことも……。今回は主にシングルバトルで活躍の場が少なくなってしまったポケモンたちを厳選してご紹介します。
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目次
- 1. イルカマン
- 2. テツノドクガ、テツノカイナ
- 3. カバルドン、イダイナキバ
イルカマン
ポケモンSVから登場しマルチプレイ中でなければ進化できないという変わった進化条件を持つイルカマン。以前までは使用率が20位~30位前後だったのが、HOMEで準伝ポケモンたちが解禁された現在では約60位ほどにまで使用率が落ちています。
特性『マイティチェンジ』は一度手元に戻るとイルカマン(マイティフォルム)に変身し、その種族値が650と高く、変身した後はずっとマイティフォルムへの変身が続くため、技「クイックターン」を使って手持ちのポケモンとすぐ交代できる動きが強力でした。しかしHOMEで解禁された連撃ウーラオスの存在により、その使用率は大幅に下がってしまうことに……。
イルカマンが主に覚える技はみずタイプ技、インファイト、れいとうパンチなどですが、連撃ウーラオスが覚える技もみずタイプ技、インファイト、れいとうパンチと構成が被っていることや、そもそも連撃ウーラオスは変身などのタイプチェンジ要素がない、専用技:すいりゅうれんだは確定急所になる点から見ても連撃ウーラオスの方が強力で、イルカマンは役割を取られてしまったことも大きいです。
連撃ウーラオスの使用率は4位にまで上り詰めており、連撃ウーラオス対策を取られると必然的にイルカマンも対策されることになりますので、環境的にイルカマンが動きにくい状況となっています。
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テツノドクガ、テツノカイナ
バイオレットのパラドックスポケモンであるテツノドクガとテツノカイナはそれぞれバトルでの使用率がテツノドクガ5位、テツノカイナ20位と上位に入るほど強力なポケモンでしたが、現在はテツノドクガ44位、テツノカイナ45位と大幅にランクダウンしてしまいました。
テツノドクガは特攻ステータスに秀でているほのおタイプで、覚える技もタイプ一致のほのお技、どく技、エナジーボール、ほうでんなどの多種多様な技を持ち、テツノカイナもタイプ一致のでんき技やかくとう技が打てる攻撃ステータスが高いでんきタイプポケモンです。
しかしテツノドクガはヒードランの登場によって対策が取られてしまうことに。ヒードランの使用率は5位と高く、テツノドクガが放つ両タイプ技もエナジーボールとも相性が悪い上に、ヒードランが使う地面技がテツノドクガの4倍弱点を突くためタイプ相性でも負けてしまいます……。
テツノカイナの使用率が下がった原因はサンダーやボルトロスなどの強いでんきタイプの準電が増えたことやランドロス、ガチグマなどの強いじめんタイプポケモンが追加されたことです。新しく追加されたじめんタイプ系のポケモンたちの登場は、ほのおタイプやでんきタイプのポケモンたちの使用率に大きな影響を与えているようですね。
カバルドン、イダイナキバ
これまでのシーズンバトルでの使用率が6位と上位だったカバルドンも、現在は47位と大幅にランクダウンしています。
じめん単タイプで攻撃や防御などの物理方面に強いカバルドンは、ステルスロックを使って相手を交代し辛くしたりあくびで相手ポケモンの交代を誘発するサポート型としても活躍していました。そんなカバルドンの使用率が下がった原因は、テツノドクガやテツノカイナのときにもご紹介したように、強力なじめんタイプのライバルポケモンが増えたことによります。
同じくじめんタイプの準伝説ポケモンであるディンルー、ランドロス、ガチグマ以上の3匹が使用率ランキングでは8位から10位に並んでいて、その中でもディンルーは技構成がステルスロック、ふきとばしなど、カバルドンの技と同じものを持っている上にステータスがカバルドンの上位値となっており、カバルドンの世代交代としての趣きが強いようです。
カバルドンと同じ不遇な立ち位置にパラドックスポケモンであるイダイナキバがいて、イダイナキバはかくとう・じめんの複合タイプで、カバルドンと同じくHPや攻撃、防御のステータスに特化した物理に強いポケモンですが、こちらも順位を20位台から50位台と大幅に下落させており、サンダーやクレセリアなどの物理受けが可能なライバルポケモンたちが追加されたことが原因となっています。
サンダー、クレセリアの二匹はじめん技が効かないため、増えているじめんタイプポケモンの対策にもなる上にかくとうタイプ技も半減できたりと、イダイナキバにはない強みを持っている点で優秀です。
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