【プロ野球】トミー・ジョン手術から復帰した根気強い投手たち

プロ野球の投手であれば、ほとんどの投手が経験することとなるトミー・ジョン手術。2000年台前半から手術を受ける人が急増し、これまでに500人以上の選手が経験しているとのこと。そこから復活を遂げる選手もいれば、できない選手もいる難しい世界です。そこで今回は、トミー・ジョン手術を経験後、リバビリ期間を経て、大復活を遂げた投手について、解説していきます。

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目次

• 1. 多くの投手が経験するトミー・ジョン手術
• 2. これまでに多くの投手が経験し、復活を果たしている！
• 3. 手術後に復活を遂げたセ・リーグの投手陣は？
• 4. 手術後に復活したパ・リーグの投手は？
• 5. トミー・ジョン手術は、復帰までに1年を要する？
• 6. まとめ

多くの投手が経験するトミー・ジョン手術

プロ野球・メジャーリーグで多くの投手が経験するトミー・ジョン手術。2000年台に入り、多くの投手が手術を経験しているとのこと。その理由は、速球の全力投球・若手の時からのダメージの蓄積と言われています。近年の投手らは、平均球速が速く、常に全力投球の為、ダメージが蓄積されていき、故障につながっているとのこと。

また、アマチュア時代からの投球の積み重ねにより、肘が酷使されてしまい、トミー・ジョン手術を受ける事になる投手もいます。その為、アマチュア時代に多くのイニングを投げれば投げる程、疲労や痛みが蓄積され、プロ入り後早い段階で手術に踏み切る選手もいるとのこと。

これまでに多くの投手が経験し、復活を果たしている！

これまでに、日本人投手で、トミー・ジョン手術を受けたのは、100人近くいるとのこと。その手術を受け、復活を遂げた投手は少なくありません。現在メジャーリーグで活躍している、大谷翔平選手・前田健太投手・ダルビッシュ有投手を始め、現役を引退をした松坂大輔氏や藤川球児氏。

今季初の2桁勝利を達成した広島カープの床田寛樹投手・21年ドラフト会議でオリックス・バファローズに1位で入団した椋木蓮投手など多くの投手が手術を経験し、1軍のマウンドに戻ってきています。今後、1年のリハビリ期間を経て戻ってくる選手が増えてきますね。その選手達が手術前よりも、復活した状態で戻ってくることを願っています。

手術後に復活を遂げたセ・リーグの投手陣は？

セ・リーグの投手の中で、トミー・ジョン手術を受け、今シーズン大復活したのは、横浜DeNAベイスターズの東克樹投手です。2020年に手術を受け、2021年に復帰。しかし、2021年・2022年共に1勝でシーズン終了するも、2023年は開幕ローテーション入り。そこから、復活を果たし、球団史上30年ぶりとなる最多勝のタイトルを獲得しました。

また、東克樹投手以外にも、2020年にトミー・ジョン手術を受けた読売ジャイアンツの山崎伊織投手は、今シーズン自身初の2桁勝利を達成。2017年に手術を受けた広島カープの床田寛樹投手も、今シーズン自身初の2桁勝利を達成するなど、今シーズンは、復活を遂げた選手が多いシーズンとなりました。

手術後に復活したパ・リーグの投手は？

パ・リーグの投手の中で、トミー・ジョン手術を受け、今シーズン復活した投手は、千葉ロッテマリーンズの種市篤暉投手です。2020年9月に手術を行い、2022年に復帰。そして、今シーズンは、開幕ローテーション入りを果たし、年間を通して千葉ロッテマリーンズの先発投手として活躍。自身初の2桁勝利とリーグ2位の157奪三振を奪う驚異的な活躍を見せてくれました。

また、2019年に手術を受けたオリックス・バファローズの山崎颯一郎投手は、2023WBC日本代表として活躍。その後、チーム最多の53登板を達成し、27ホールド・9セーブと中継ぎとクローザーの両刀で活躍しました。そして、2012年にトミー・ジョン手術を受けた42歳の大ベテラン和田毅投手は、2016年に最多勝のタイトルを獲得。今シーズンは、20試合に登板し、8勝をマークする活躍を見せ、まだまだ活躍が期待できる投手です。

トミー・ジョン手術は、復帰までに1年を要する？

トミー・ジョン手術は、復帰するまでに約1年程かかると言われています。通常12〜16ヶ月ほどで復活するそうですが、日本人の場合は、もう少し時間をおいてリハビリした方がいいとのとこ。これまでに手術を行なった選手の83%がメジャーリーグに復帰しており、かなりの高確率で復帰できます。

ですが、球種の多様化・平均球速のアップなど様々な要因で年々手術する選手は増えているというデータがあるとのこと。様々なリハビリ法が確立した現在では、復帰までに時間はかかるものの、復帰後に活躍できる選手は増えています。ますます増えていくトミー・ジョン手術経験者は、今後、1軍の舞台に戻ってくる事が出来るのか、注目です。

まとめ

今回は、トミー・ジョン手術を経て大復活を遂げた投手達について解説しました。近年、トミー・ジョン手術のハードルが下がり、実施する人が大幅に増加。リハビリが進化したことで復帰する選手も増えています。

そこから、大復活を遂げるためには、過酷なリハビリ期間を乗り越え、以前のような感覚を取り戻さないといけません。このような並大抵の努力では、辿り着けない領域に達した投手達の覚悟で、ここまでの復活を遂げたのだと思います。

Source: app