新谷仁美選手がヒューストンマラソンで見事優勝しました!なんと日本新記録まで残り12秒という快挙です。「優勝したけど悔しい」という感想があるように確かに12秒は後悔が残りますよね。
しかし今回の優勝は十分にすごいですし、何より新谷選手は現在34歳という年齢で結果を出したということも注目したい点です。一体どのような練習をしたらベテランになった今で結果を出せるのか理由が気になりますよね。
この記事では新谷選手がベテランでも記録を出せた理由や、若い頃の走りのすごさも紹介していきます!この記事を読む事で新谷選手のすごさを改めて知ることができますよ!
目次
- 1. 新谷仁美がベテランでも記録を出せた理由は?
- 1.1. 新谷選手の達成した記録のすごさ!
- 1.2. 達成できた理由は?
- 2. 新谷選手の若い頃の実績もすごい!
- 3. 新谷選手の次回マラソンが楽しみ!
新谷仁美がベテランでも記録を出せた理由は?
新谷仁美選手が達成した記録がどれくらいすごかったのか?またどうしてこの記録を出すことができたのかを探っていきます。
新谷選手の達成した記録のすごさ!
今回新谷選手がヒューストンマラソンで達成した記録が2時間19分24秒で歴代2位の記録です。これまでの日本女子マラソンの記録10傑を見てみます。
1 2:19:12 野口みずき グローバリー ベルリン 2005/09/25
2 2:19:41 渋井陽子 三井住友海上 ベルリン 2004/09/26
3 2:19:46 高橋尚子 積水化学 ベルリン 2001/09/30
4 2:20:29 一山麻緒 ワコール 名古屋ウィメンズ 2020/03/08
5 2:20:52 松田瑞生 ダイハツ 大阪国際女子 2022/01/30
6 2:21:36 安藤友香 スズキ浜松AC 名古屋ウィメンズ 2017/03/12
7 2:21:45 千葉真子 豊田自動織機 大阪国際女子 2003/01/26
8 2:21:51 坂本直子 天満屋 大阪国際女子 2003/01/26
9 2:22:12 山口衛里 天満屋 東京国際女子 1999/11/21
なんと2時間20分を切ったのが日本では4人目!しかも約20年ぶりです。そう考えるととてつもない記録ですよね。
更に年齢を見ると、野口選手は27歳、渋井選手は25歳、高橋選手は29歳で2時間20分切りを達成しています。
30歳を超えてからの達成は新谷選手が初なので、市民ランナーにとっても夢を与えてくれる走りでしたね。
達成できた理由は?
30代での2時間20分切りはかなりすごいことが分かったかと思いますが、達成できた理由はどこにあったのでしょうか?今回の新谷選手の優勝後のインタビューを聞いていると秘訣は2点考えられます。
1.自分で納得できる無理のない練習を積むことができた。
2.マラソンシューズの進化。
今回新谷選手は大会前の練習で40㎞走を一度も結構しなかったそうです。歴代の記録を持っている選手たちは皆さん、月間1000㎞を走り込み、40㎞走という厳しいメニューも大会前にこなしていました。
新谷選手もそれに倣って以前は練習に取り組んでいたそうなのですが、「自分には合わない」ということで今回は月間800㎞ほどに走る距離を落とし、万全の状態で大会に臨んだようです。
またマラソンシューズの進化も猛練習をしなくても記録を出せた理由と考えられます。東京五輪前に男子マラソンが新記録ラッシュをしたのもマラソンシューズの進化が原因の一つです。
練習で無理をしすぎないメニューを組み、性能の良いシューズを履いて結果を出す選手が増えてきたことも新谷選手が思い切って練習をへらすことができた理由かもしれません。
新谷選手の若い頃の実績もすごい!
今回のマラソンだけでなく、新谷仁美選手は若い頃から注目され続けたランナーです。ここからはその実績について見ていきましょう。
新谷選手はまず10000mとハーフマラソンの日本記録保持者でもあります。それぞれの記録は30分20秒44と1時間6分38秒と素晴らしい成績です。
常に全国の期待を背負いながら結果を出し続けてきたところにもメンタルの強さを感じることができます。
新谷選手が全国的に有名になったのは高校時代で、興譲館高校に所属していました。興譲館高校時代に全国高校駅伝の1区で3年連続区間賞という離れ業をやってのけます。
高校駅伝で1区というのはエース区間と言われる激戦区間ですからそこで3年連続区間賞というのは衝撃的な結果ですし、これを達成したのは歴代で2人しかいないという事実がさらにとんでもない選手だと感じることができますよね。
新谷選手の次回マラソンが楽しみ!
ここまで新谷選手の実績やすごさを解説してきましたが、改めてみても日本の女子長距離界でも抜きんでた実力であることが分かりますよね。
しかも、新谷選手は2014年に一度引退して2018年に復帰していますから、そこにも驚きを隠せません。一度引退した事でもう一度競技に向き合って成長する選手もいらっしゃるので、新谷選手にも良い経験になったのかもしれません。
今回の大会の走りとインタビューを聞くと次回のマラソンは日本記録を達成することができるのでは?と期待が高まってきました。次の新谷選手の走りが楽しみです!
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