【サッカー】「現役続けて良かった」宮市選手が完全復活弾!!

毎週わたしたちに話題を提供してくれるJリーグですが、今節は特に感動的な名シーンが生まれました。昨年の代表戦から長らくピッチを離れていた宮市亮選手が復帰後初ゴールを決めたのです！　しかも時間はアディショナルタイム。そして2−3の状況をひっくり返した、同点ゴール直後の劇的逆転弾です！　これにはサポーター、チームメイトも大興奮。その後ホイッスルは鳴り、マリノスは柏レイソルに4−3で勝利しました。

今回はそんな感動的なシーンを共有するべく、前提情報をまとめてお伝えできればと思います。宮市選手の人柄や境遇をしれば知るほど今回の試合が感動的なものになるはず！　ぜひ読んだ後にハイライトを見てみてください！

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1. マリノスを首位に導く値千金の逆転弾
- 1.1. 投入前に監督から「試合の流れを変えてほしい」
- 1.2. 涙ながらにファンへのメッセージ「この景色を見たかった」
2. 宮市選手の怪我とは？
3. 日暮トレーナーとの熱い抱擁にファンは涙
4. 怪我をした宮市選手にクラブが特別ユニフォームでエール「どんな時も君は一人じゃない」
5. 次節は6月24日アウェイ、サンフレッチェ広島戦2試合連続ゴールに期待

マリノスを首位に導く値千金の逆転弾

16節終了時点で2位の横浜Fマリノスと17位柏レイソルの一戦でしたので、普通に考えればマリノスが余裕で勝ちそうなものです。しかし、実際は違いました。後半72分に柏レイソルが得点し、逆転したことで、会場は一気にレイソルの勝利ムードが漂っていたのです。その時点でのスコアは3−2。

そしてその約7分後、後半79分に宮市選手はピッチに立ちます。5月24日のルヴァンカップで復帰して以来コンスタントに途中出場を続けていますが、スタメンでの出場は未だありません。この後レイソル立田選手の退場があり、流れは一気にマリノスへ傾きます。

アディショナルタイムの94分にはついにアンデルソン・ロペスが同点弾を決め、タイスコア。そして試合終了が見えてきた後半97分左サイドからの折り返しを宮市選手がワンタッチから振り抜くと、相手に当たったボールはゴールの中に。宮市選手は一目散にサポーターの前に向かい喜びを爆発させました。

投入前に監督から「試合の流れを変えてほしい」

この試合の流れを変えたのは紛れもなく後半79分の2枚替えでしょう。72分に失点を喫したことでマリノスベンチは動き、そこに呼ばれたのが水沼選手と宮市選手でした。そして両選手はこの時に「流れを変えてほしい。チャンスはまだあるから」と声をかけられたようです。

この監督の期待に答えるようにアディショナルタイムに水沼選手のクロスからアンデルソン・ロペス選手のゴール、宮市選手の逆転弾でマリノスは見事首位奪還に成功しました！　この勝利の裏にはそんな監督の名采配もあったのです！

涙ながらにファンへのメッセージ「この景色を見たかった」

試合後のインタビューでは涙するシーンも見られ、ここに来るまでの相当な苦労が見受けられます。また「魂の乗ったゴール」「応援の声がゴールを決めさせてくれた」と答えているように、攻撃的な選手としてゴールに対する気持ちは強くあったに違いありません。試合後には「宮市コール」がスタジアムに鳴り響き、会場全体で宮市選手の復帰後初ゴールを祝福しました。

宮市選手の怪我とは？

宮市選手の怪我の数々は年表で出回っているほど多く、普通の選手なら引退していてもおかしくないレベルのものです。2012年の右足首靭帯損傷に始まり、その後は膝の靭帯損傷・断裂を繰り返しています。これまでの手術は計4回。その度に長期のリハビリが必要となるため、それを乗り越えるには相当な精神的負担があったと思われます。

日暮トレーナーとの熱い抱擁にファンは涙

この試合の隠れた名シーンとして宮市選手と日暮トレーナーの熱い抱擁シーンがあります。日暮トレーナーとは横浜Fマリノスのメディカルスタッフで、宮市選手が「二人三脚でやってきた」と語るほど彼の活躍にはなくてはならない存在でした。この2人の影の努力を知るサポーターは涙なしでは見れなかったはずです。

怪我をした宮市選手にクラブが特別ユニフォームでエール「どんな時も君は一人じゃない」

この試合でのゴールがこんなにも感動を与えるのは、やはりなんと言っても宮市選手の人柄あってのことでしょう。ケビン・マスカット監督も宮市選手を「信じられないくらい最高の人間性」と選手としてだけではなく1人の人間として惚れ込んでおり、関係性の深さを感じさせます。

また怪我をした際にクラブは特別ユニフォームが作り、手術やその後の長いリハビリを控える宮市選手に対して最大限のエールを送りました。その胸には「亮　どんな時も　君は一人じゃない」の言葉。この言葉はキャプテンの喜田選手を中心に考えたもののようです。選手、監督、スタッフ、サポーター、すべての関係者に愛されている選手であることは間違いなさそうですね。