日々使っているスマホを紛失してパニックになるのは分かりますが、それにも限度があるというもの。自分のスマホに執着するあまり、とんでもない行動に出てしまったインド人男性の例が報じられています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:Android Authority ,BBC ,The Guardian
ダムにスマホを落とした男性、水を大量に抜いてしまう
インドで食品検査官を務めるラジェッシュ・ヴィシュワス氏は先週、インド中部チャッティースガル州にあるケルカッタダムの定期点検の際、スマホで自撮りをしました。しかしその撮影中に、誤って携帯電話をダムでできた貯水池に落としてしまいました。
水が入ったケルカッタダムはこんな感じ。ここに落としたら普通であれば諦めるところですが、ヴィシュワス氏はそう簡単に諦めませんでした。なんと、ディーゼルポンプを運び、ダムの水を排水し始めたのです。
サムスンの携帯電話を貯水池に落とした男性が、それを手に入れるために全体の排水を命じる
政府高官としての権力を行使して、まず潜水チームに携帯電話の捜索を命じた。潜水チームは捜索したが、空振りに終わった。しかし、ヴィシュワス氏は、これにもめげなかった。そして、ディーゼルポンプを購入し、貯水池の水の一部を近くの運河に移して排水した。
— 出典:Android Authority
ポンプは数日間稼働し、6平方キロメートル(600ヘクタール)の農地を灌漑するのに十分な約200万リットル(44万ガロン)の水を空にしたとのこと。彼のスマホは発見されましたが、もうすでに機能しなくなっていたそうです。
サムスンの携帯電話の正確なモデルは明らかにされていませんが、表示価格(~1,200ドル)から、サムスンのGalaxy S23 Ultraである可能性が高いと思われます。
もしそうなら、この機種は水深1.5メートルまでの水から30分以内に限り保護するIP68等級を取得していました。つまり、この携帯電話が正常に動作する状態で回収される可能性は、ほとんどなかったのです。
— 出典:Android Authority
ヴィシュワス氏の作戦は、苦情を受けて水資源局の職員が調査のために到着したときに初めて止められました。「彼は、調査が行われるまで停職処分を受けました。水は必要不可欠な資源であり、このように無駄にすることはできません」とカンケル地区職員は語っています。
なお、ヴィシュワス氏は自分は何も悪くないと主張しているとのこと。彼は「近くの運河に水を流す」ことを役人から口頭で許可されたと述べており、スマホには「政府の機密データが含まれていた」と主張しています。
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